大会に込められた想い

「J:COM杯3月のライオン子ども将棋大会」は今年2021年に第10回を迎えます。
大会関係者の皆さんが、私を大会の「生みの親」のように言ってくださるのは大変名誉なことと思う一方、この大会が故米長永世棋聖(元日本将棋連盟会長)の一言から生まれたことを思い出さずにはいられません。

今から10年以上前、ある就位式のパーティで、米長会長(当時、以下同じ)にご挨拶をした際、名刺を見るなり「J:COMさんか。最近すごく伸びている会社ですよね。」と言われました。ゆっくり話がしたいということで、後日、将棋会館に米長会長を訪問したところ、「タイトル戦をやってくれないか」とのこと。私も「名人戦」をはじめいくつかのタイトル戦があることは知っていましたが、スポンサーや運営のことなど知る由もなく、ひとまず持ち帰りました。
その後いろいろな話をさせていただき、現在の子ども将棋大会として結実することになりました。小中学生の区別なく地区予選から全国大会に進むという他の大会にはない特色や、豪華なゲスト棋士など、日本将棋連盟様、囲碁・将棋チャンネル様のご支援や、熱心な子どもたちや保護者の方々のお陰で盛況さを増し、プロ棋士への登竜門の一つと位置づけられるまでになりました。

米長会長はその後病魔に侵され公式の場から離れておられましたが、2012年にスカイツリーで行われた第1回大会の表彰式に主賓として来場されました。残念ながらその年の12月に急逝されてしまい、私はこの大会は米長先生の遺訓と受け止めています。将棋界の益々の隆盛のため、プロ棋士を目指す子どもたちの成長に少しでも貢献できる大会として、回を重ねていくことが私の責務だと思い、一つ一つの大会に心血を注いでいます。

JCOM株式会社 常務執行役員 田口和博

第1回大会表彰式の様子 上段 左から、故米長永世棋聖、J:COM田口 下段 獺ヶ口 笑保人さん(第1回大会優勝)

第1回大会表彰式の様子
上段 左から、故米長永世棋聖、J:COM田口
下段 獺ヶ口 笑保人さん(第1回大会優勝)