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Interview

篠原ともえ
スペシャルインタビュー

星をきっかけに広がる出会い

篠原ともえの壮大な宇宙愛

未だ多くの謎を秘め、だからこそ大いにロマンをかき立てられる、宇宙。篠原ともえさんは、そんな宇宙や天体に対する熱い思いをもとに、書籍の執筆や、内閣府主催「宇宙開発利用大賞」の選考委員を務めるなど、宇宙の魅力を広める数々の活動に携わってきました。自身の名字を冠した小惑星もあるという篠原さんが存分に語った、宇宙に対する愛とは。宇宙についてさらに深掘りしたくなった方は、J:COMのネイチャー&サイエンスチャンネルも合わせてどうぞ。

流れ星は音が聞こえる

篠原ともえ ー 宇宙についてはさまざまな角度からの興味の持ち方があると思いますが、篠原さんは天体観測が宇宙への関心のきっかけになったそうですね。

篠原:星を眺めることは子供の頃からの習慣でした。私が一番好きなのは、星を好きになったきっかけでもあるオリオン大星雲。子供の頃、初めて双眼鏡で星空をのぞいたら、今まで瞳に映らなかった小さな星たちがレンズ越しにたくさん飛び込んできて。そのときにオリオン座の下に3つ並んだ小さな星を見つけて、「私の大発見かも!」と思って図書館で星の本を調べたんです。すると、それが「小三つ星」と呼ばれていて、真ん中で輝くのがオリオン大星雲だということを知りました。星って、今このときにも新しく生まれている。その本には、オリオン大星雲が、そんな生まれたばかりの星の赤ちゃんたちが住んでいる場所だと書いてあって、すごくロマンチックだなって。

ー 今日は、篠原さんご自身が撮った天文写真を背景に撮影を行いました。篠原さんは普段どのように天文写真を楽しまれているのでしょうか。

篠原:星と自撮りをしてみたり、お友達を一緒に写したり、自分らしい撮り方をいつも探しています。今日背景にした写真を撮影した日は、実は少し空に雲がかかっていましたが、そういったその日の天候なども含めて、一期一会の写真だと思っています。今まで撮影したなかで、一番嬉しかったのは流れ星。流れ星は予測できないので、無限に画角があるなかで、たまたま私がレンズを向けている方に流れてくれるのは、奇跡的だなって。
実は私、このときに流れ星の音を聞いたんです! 「プシューキラキラキラ」って、ダストが散らばる音まで聞こえて。だからこの日以来、流れ星は音がするって信じていたんですけど、最近、学者さんにお尋ねしたら、流れ星はある一定の電波を出していて、その電波がいろんな対象物にぶつかると、まれに音が聞こえることがあるという学説を教えていただいて。また流れ星の音を聞くことができないかなと思って、さらに星に夢中になりました。

ー 一緒に宇宙の話をするご友人もたくさんいらっしゃるそうですね。

篠原:宇宙の魅力にはまっていくうちに、いつの間にか宙(そら)仲間が増えていました。宇宙に関する情報を、みんなと共有している時間がすごく好きなんです。なかには専門家の方もいて、実際に宇宙へ行くための方法について、具体的な計算式などを交えながらお話をしてくださったりするので、まるでドキュメンタリー作品を見ているみたいだなと思うことがあります。
最近、宙仲間と盛り上がった話題が、火星の大接近。7月31日に火星が地球に最接近するのですが、今回ほど地球に近づくのは15年ぶりで、観測もしやすくなるので、すごくわくわくしています! その最接近に向けて、火星の話をする「火星パーティー」というのを最近しました。最接近するといつもより火星が赤く見えるということで、ドレスコードを「赤い服」にして、私はアクセサリーから靴まで全身赤でコーディネートしました。参加したみなさんもそれぞれ赤い服でおめかししてくれて、嬉しかったですね。

宇宙を通じて広がる知識

篠原ともえ ー 「星空準案内人」と「宇宙検定3級」という、宇宙に関する資格もお持ちだとお聞きしました。

篠原:星空準案内人の資格を取ったときは、半年くらい学校に通って、レポートを書いたりもしました。星好きな方たちが集まっていて、国立天文台の先生方の講義を受けられるのもすごく楽しかったです。資格を取るために、星の名前の由来を覚えたりもしました。例えば、蠍座の心臓の部分に輝く赤い星は「アンタレス」といって、赤い輝きを火星と競い合ったというギリシャ神話のエピソードから「火星(アレース)に対抗(アンチ)するもの」という名前がついている。一方で和名では、赤い色が酔っ払っている風に見えるから、「酒酔い星」と言われていたり。学んでいるうちに、星のことだけではなく、神話や日本の伝統など、さまざまな方向に知識が広がっていくんです。

ー 宇宙に関する知識は、どのように得られているのですか。

篠原:宇宙の研究は日進月歩なので、新しい情報が出てくると、それまでの仮説が覆されたりすることもよくあります。私はまだまだ初心者だし、興味を持ち続けることで、どんどん情報がアップデートされていくので、宙仲間との情報交換の場や学ぶ時間を大切にしています。宇宙に関する本も読みますが、映像で見るとさらにわかりやすいので、宇宙に関する番組もよく見ています。お休みの日を丸ごと「宇宙の日」にして、朝から夜まで、宙仲間の方たちから教えてもらった宇宙の番組をまとめて見ることもありますね。

宇宙はすべてを知ってくれている「故郷」

ー 最後に、篠原さんにとって宇宙とはどんな存在なのでしょうか。

篠原:「故郷(ふるさと)」みたいなものかもしれません。私自身のルーツでもある母や祖母が生まれた青ヶ島で星を眺めるのが大好きでした。星のかけらから私たち人間が生まれたという説もありますよね。宇宙は、私が悲しいときも嬉しいときも楽しいときも、全部知ってくれているような気がします。
以前、宇宙開発に携わっている方が、小説『海底二万里』などを書いた作家のジュール・ヴェルヌの言葉を引用して、「人間が想像できることは必ず実現できる。だから私たちは宇宙にもっと夢を持っていい」とおっしゃっていて、すごくすてきだなと思ったんです。それって宇宙のこと以外でも、それぞれの人が持っている夢に重ねることができる考え方ですよね。宇宙は、そんなすてきな言葉や仲間との出会い、勇気をたくさんもらえる趣味なんです。

宇宙ミュージアムTeNQ(テンキュー)『篠原ともえの星座☆宇宙展』(仮)11月に開催決定!

宇宙ミュージアム『TeNQ』と篠原ともえさんがコラボレーションし、2018年11月8日(木)~(終了期日未定)、TeNQ館内の企画展示室でTeNQ第15回企画展『篠原ともえの星座☆宇宙展』(仮)を開催します。
本企画展では、星や宇宙好きとして注目を集める篠原さんがデザイン・制作した、星モチーフの衣装や星座イラストの原画展示のほか、星や宇宙をテーマにさまざまな企画を予定しています。詳細は後日発表!

第15回企画展『篠原ともえの星座☆宇宙展』(仮)
日程:2018年11月8日(木)~終了期日未定
会場:TeNQ内 企画展示室(東京都文京区後楽1-3-61 黄色いビル6F)
料金:TeNQ入館料に含む
詳細:https://www.tokyo-dome.co.jp/tenq/