女性が膀胱炎になる原因は?症状から診療方法まで
公開日:2026年1月8日
はじめに
「トイレに行くときに痛みを感じる」「何度もトイレに行きたくなる」
こうした症状があるとき、考えられるのが膀胱炎(ぼうこうえん)です。特に女性は男性に比べて尿道が短く、細菌が膀胱に入りやすいため、膀胱炎になりやすいといわれています。
軽い症状だからと放置してしまうと、より深刻な病気に進行する可能性もあります。
この記事では、膀胱炎の原因や症状、診療方法、そして予防のポイントまでを分かりやすく解説します。
①膀胱炎とは
膀胱炎は、膀胱に細菌が入り込み、炎症を起こしている状態です。
膀胱は尿を一時的にためる役割を持っていますが、ここに細菌が増殖すると炎症が起こり、さまざまな不快な症状が現れます。
膀胱炎は特に女性に多く見られる病気です。
女性は、尿道と肛門が近いため、雑菌が尿道から入りやすく、男性よりも膀胱炎になりやすい体の構造をしているためです。
参照:
https://medicalnote.jp/diseases/膀胱炎/contents/150128-000009-AZJKVR
②膀胱炎の主な症状
膀胱炎になると、以下のような症状が現れます。
- 何度もトイレに行きたくなる(頻尿)
- 突然耐え難い強い尿意を感じる(尿意切迫感)
- 排尿してもすっきりした感じがしない(残尿感)
- 排尿した後に下腹部や陰部が痛い(排尿痛)
- 尿の濁りがある
- 血液が混ざった尿が出る(血尿)
注意!
発熱や腰の痛みが出ている場合は、膀胱より上に位置する腎臓まで細菌が侵入し、炎症を起こしている可能性があります。
すぐに医療機関を受診しましょう。
③膀胱炎の原因と予防法
膀胱炎を予防するためには、細菌を膀胱に入れない・増やさないことが基本です。
主な原因
- ウォシュレットを使用
- トイレを長時間我慢する
- 水分不足で尿が濃くなる
- 性行為後の尿道口から細菌が侵入
- 生理用品の交換を怠る
- 免疫力の低下(疲れ・ストレスなど)
-
女性ホルモンの低下による自浄作用の低下
(とりわけ40代後半〜50代前半の「揺らぎ期」に多いと言われる)
予防のポイント
- ウォシュレットを使用する場合は、水圧を最弱に
-
水分をたくさん摂る
十分に水分を摂ることで、尿と共に細菌を膀胱の外へ出すことができます。 -
清潔にする
おりものシートや生理用ナプキンは小まめに取り換えましょう。 -
性行為後の排尿
性行為後はすぐに排尿しましょう。入った細菌を流し出すことができます。 -
トイレを我慢しない
3〜4時間に1回はトイレに行くようにしましょう。 -
トイレ後は前から後ろに拭く
肛門にいる細菌が尿道に入らないように、トイレ後は前から後ろ(尿道から肛門側へ)に拭くようにしましょう。 -
体調管理
睡眠・休養を取り、免疫力を保ちましょう。 -
揺らぎ期以降の対策として
膣専用の保湿剤で保湿、また女性ホルモンを含む膣剤を使用することで、自浄作用の低下を抑えることができます。
④膀胱炎になったときの受診と治療
膀胱炎が疑われる症状が出たら、早めに泌尿器科や婦人科を受診しましょう。 膀胱炎を専門に扱うのは泌尿器科で、男性も女性も泌尿器科を受診するのが適切です。 しかし、泌尿器科が近くになかったり、抵抗があったりする場合は内科や婦人科に相談してみるのもよいでしょう。
病院を受診すると一般的にはまず問診が行われ、その後に検査が実施されます。 膀胱炎の疑いがある場合、一般的には尿検査が行われ、一定数以上の白血球や細菌が見つかれば膀胱炎と診断されます。
基本的な治療法は、3~7日間の抗菌薬(抗生物質)の服用です。 自己判断で薬をやめると、再発や悪化の原因になるため、必ず医師の指示通りに服用しましょう。
参照:
https://medicalnote.jp/diseases/%E8%86%80%E8%83%B1%E7%82%8E/contents/200527-003-UW
⑤忙しいときはオンライン診療も活用を
仕事や子育てで病院に行く時間がないときは、オンライン診療を活用するのも一つの方法です。
- 自宅からスマホで診療が受けられる
- 尿の症状や不安を医師に相談できる
- 場合によっては薬の処方も可能
膀胱炎は早期治療が大切なので、症状が出たら迷わず相談しましょう。
⑥まとめ:早めの対応で再発予防を
膀胱炎は女性に多い身近な病気ですが、放置すると重症化する危険があります。 水分補給やトイレを我慢しない習慣、適切な衛生管理を心がけて、膀胱炎を予防しましょう。
もし症状が出たら、早めの受診や相談が何よりも大切です。
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産婦人科専門医/医学博士
京都大学医学部卒業後、東京大学大学院にて医学博士号を取得。
「産婦人科を受診するハードルを下げたい」という思いから、2024年渋谷にクリニックを開業。 双子を含む4人の子どもを育てながら、テレビやネットニュースなど各種メディアにもコメンテーターとして出演している。
著書に『シン・働き方 ~女性活躍の処方箋~』があり、 SNS総フォロワー数3万人の「医療インフルエンサー」としても情報発信を続けている。
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