忙しさで後回しにしがち?女性が健康管理を続けにくい理由
公開日:2026年4月27日
「自分のことは後回し」が当たり前になっていませんか?
仕事・家事・育児・介護と、女性が担う役割は多岐にわたります。
特に更年期は、ホルモンバランスの変化で体調が乱れやすい時期にもかかわらず、忙しさを理由に不調を見過ごしてしまうことも少なくありません。
本記事では、更年期の女性が健康管理を続けにくい理由と、忙しくても取り入れやすいケアのヒントをご紹介します。
忙しい女性の健康管理が後回しになる背景
女性が自分の健康を後回しにしてしまう背景には、いくつかの要因があります。
まず大きいのが、「誰かのための時間」が優先されやすい環境です。
家族の食事作りや子どものスケジュール調整、職場でのサポートなど、気づけば自分以外のことで一日が埋まってしまう、という状況は珍しくありません。
また、「これくらいは我慢できる」という感覚が積み重なりやすいのも特徴です。
多少の疲れや不調は「仕方ない」と流してしまい、受診や休養を後回しにしているうちに、症状が慢性化してしまうことがあります。
更年期に入ると、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌が不安定になり、疲れやすさや睡眠の乱れ、気分の波などが起きやすくなります*1。
ところが、こうした症状は「年のせい」「気のせい」と片付けられやすく、深刻に受け止めにくいのが現状です。
さらに、健康管理に対して「まとまった時間が必要」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
ジムに通う・食生活を見直す・早寝早起きをする…と考えると、ハードルが上がってしまい、結果として何も始められないまま時間が過ぎてしまうことも多いようです。
無理が積み重なるとどうなる?
自分への気遣いを後回しにし続けると、体と心の両面に影響が出てきます。
慢性的な疲労や睡眠不足が続くと、免疫機能が低下しやすくなります。
そこへ更年期の不調が重なることで、肩こりや頭痛、むくみなどの症状がより強く出やすくなることも。
また、「いつも誰かのために動いている」状態が長引くと、知らず知らずのうちにストレスが蓄積されます。
コルチゾール(ストレスホルモン)の分泌が高い状態が続くと、自律神経のバランスが乱れ、イライラや気分の落ち込みにつながります*2。
そもそも更年期は、ホルモンバランスの急激な変化によって自律神経が乱れやすい時期です。
そこに睡眠不足やストレスが重なると、ホットフラッシュや動悸などの症状が悪化するおそれもあります。
忙しい毎日の中でも、自分の体の状態に目を向ける時間を意識的に作っていきましょう。
続けやすい健康管理の工夫とは
健康管理を長続きさせるコツは、「完璧にやろうとしない」ことです。
大きな変化を一度に目指すより、小さな習慣をいくつか積み上げていく方が、無理なく続けられます。
「ついで」でできることから始める
運動や食事の改善を「時間をつくってやるもの」と考えると、なかなか始められません。
たとえば、歯磨きをしながらかかとの上げ下げをする、料理中にスクワットをするなど、普段の生活に「ついで」でくっつけるのがポイントです。
不調を記録する習慣をつける
体の変化に気づきにくい方は、スマートフォンのメモや手帳に、その日の体調を一言残してみましょう。
記録を続けると、体調が崩れやすいタイミングや、自分の不調のパターンが見えてきます。
受診のときに役立てられるという点でも、続ける価値があります。
完璧を求めすぎない
忙しい日や体調の悪い日は、ケアができなくて当然です。
「できなかった」と感じるたびに自己嫌悪に陥ってしまうと、続ける気力も失われてしまいます。
「今日はここまで」とその日の自分に合わせてゴールを変えることも、長く続けるコツです。
困ったときは専門家を頼る
セルフケアに不安や限界を感じたら、婦人科や更年期外来に相談してみましょう。
「病院に行くほどではないかも」と思うかもしれませんが、受診は治療のためだけではありません。
普段気になっていることを話すだけで、自分に合った対処法のヒントが見つかることもあります。
まずは「ちょっと聞いてみる」くらいの気軽な気持ちで、足を運んでみてくださいね。
執筆者
立岩 奈緒
看護師・医療コラムライター
看護師として、9年間病院で勤務。
血液内科・神経内科・整形外科・婦人科外科・泌尿器科を経験。
現在は3児の母として家事・育児に奮闘しながら、Webライターとして医療・健康に関するコラムの執筆をしています。
読者の皆さまが抱える悩みや不安に寄り添い、少しでもお役に立てる情報をお届けできれば幸いです。
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産婦人科専門医/医学博士
京都大学医学部卒業後、東京大学大学院にて医学博士号を取得。
「産婦人科を受診するハードルを下げたい」という思いから、2024年渋谷にクリニックを開業。 双子を含む4人の子どもを育てながら、テレビやネットニュースなど各種メディアにもコメンテーターとして出演している。
著書に『シン・働き方 ~女性活躍の処方箋~』があり、 SNS総フォロワー数3万人の「医療インフルエンサー」としても情報発信を続けている。
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