卵子凍結とは?費用・リスク・妊娠までの流れをわかりやすく解説
公開日:2025年12月4日
はじめに
「将来の妊娠に備えたいけれど、ベストタイミングはいつなんだろう...?」
そんな悩みを抱える人に広がっているのが卵子凍結という選択肢。若いうちに凍結した卵子を保存しておくことで、妊娠のタイミングに余裕を持てるようになります。年齢による妊娠率の低下に備えて、柔軟にライフプランを描くための一歩としても注目されています。
本記事では、卵子凍結の基本、費用やリスク、妊娠までの流れを解説します。
卵子凍結とは?
卵子凍結は、若く健康な状態の卵子を採取し、液体窒素(−196℃)で保存することです。保存期間中は卵子の老化がほぼ進まないため、将来出産したい・できるタイミングで解凍して体外受精・胚移植に利用します。
一般的に、妊娠率は年齢に伴って低下するといわれています。若くて状態の良い卵子を凍結保存することで、将来希望したタイミングで妊娠できる可能性を残すことができます。
最近では、医学的理由(がん治療前など)だけでなく、社会的理由での利用も広がっています。仕事やパートナーのタイミングを優先したい人にとって、卵子凍結は人生設計の選択肢を広げる手段になっています。
卵子凍結の費用
卵子凍結は保険適用ではなく自由診療のため、費用は各クリニックによって異なります。
平均的な費用としては、以下が目安になります。
- 採卵〜凍結費用:30〜50万円程度
- 年間保管料:3〜5万円程度
- 利用時(解凍・体外受精・胚移植):30〜60万円程度
このほかにも、検査や診察などに別途費用がかかることがあります。
参照:https://www.torch.clinic/contents/1846?utm_source=chatgpt.com
助成制度も広がりつつある
卵子凍結は基本的に自己負担ですが、自治体によっては補助金を利用できる可能性があります。
たとえば東京都では、18歳から39歳までの卵子凍結実施者に対し、最大20万円の助成と、保管更新費用に毎年2万円の助成が行われる仕組みがあります。さらに、凍結した卵子を使っての生殖補助医療に対しても、最大6回まで、1回あたり25万円の助成が受けられます。
※ただし、過去に凍結した卵子を解凍して「凍結胚」を移植する場合、1回につき助成の上限は10万円となります。
参照:
卵子凍結の流れ
卵子凍結は以下のステップで進みます。
- 診察・検査:血液検査(AMHなど)や超音波で卵巣の状態を確認
- 排卵誘発:ホルモン注射で卵子を複数育てる
- 採卵:専用の採卵針で卵子を採取
- 凍結保存:液体窒素で長期保存
1回の採卵に必要な通院回数は、約3~4回です。
リスクと注意点
卵子凍結にはメリットだけでなく、次のようなリスクや限界もあります。
- 排卵誘発剤による卵巣過剰刺激症候群(OHSS)(症状:腹部の張りや吐き気、体重増加、尿量の減少)
- 採卵や麻酔による出血・感染などの合併症
- 凍結卵子を使っても妊娠が保証されるわけではない
- 長期保存による費用負担
困ったときにはまずオンラインで相談を
「病院に行く時間がない」「誰かに話を聞いてほしい」そんなときはオンライン診療やオンライン健康相談がおすすめです。スマホやパソコンを通じて、婦人科医と直接つながり、卵子凍結についての疑問やスケジュール、費用の相談などが気軽にできます。
まとめ:未来への備えとしての卵子凍結
将来の妊娠に備える手段として、卵子凍結は大きな可能性を秘めた選択肢です。ただし、費用や手間、リスクなども伴います。まずは信頼できる医療機関やオンライン相談で情報を整理し、自分のライフプランに合った判断をしてみてください。
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