更年期に漢方薬は効く？選び方＆注意点を解説

選び方

漢方薬を取り入れる際は、自分の体質や症状に合ったものを選ぶことが大切です。

東洋医学では「気（き）・血（けつ）・水（すい）」のバランスや、冷え・のぼせ・疲れやすさなど、一人ひとりの体質を重視します^*1。症状だけでなく、全体的な体の状態を見ながら処方を決めるのが大きな特徴です。

たとえば、同じ「のぼせ」の症状でも、体力がある人とそうでない人では、適した漢方薬が異なります。

自己判断で選んでしまうと、効果が出にくいだけでなく、不調がかえって悪化する可能性もあるため注意が必要です。初めて試すときは、漢方に詳しい医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

購入場所

漢方薬を安心して使うためには、購入する場所をきちんと選ぶことも大切です。

市販の漢方薬は、ドラッグストアや通販などで手軽に購入できますが、初めて使う場合や症状が複雑なときは、医師の診察を受けて処方してもらう方が安心です。また、漢方専門の薬局では、薬剤師が体質や悩みを丁寧にヒアリングし、適した漢方を提案してくれることもあります。

体質に合わないものを自己判断で服用すると、十分な効果が得られないだけでなく、かえって体調をくずしてしまうおそれもあるため、購入先は信頼できる場所を選びましょう。

副作用

漢方薬も医薬品である以上、副作用が起こる可能性があります。「自然のものだから安心」と思い込みすぎず、体に合っているかどうかを見極めながら使うことが大切です。

たとえば、甘草（かんぞう）^*5という生薬を含む漢方薬を長期間服用すると、むくみや血圧上昇などの副作用が出ることがあります。また、まれに発疹や胃の不快感などが起こるケースもあり、体質や体調によって反応はさまざまです。

特に市販薬を服用する場合、自己判断で長く使い続けるのは避けましょう。気になる症状があらわれた場合は、すぐに服用を中止し、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

漢方薬は、体質に合わせて使い分ける医薬品です。効果をしっかり引き出すには、適切な選び方と服用の管理が重要になります。服用中は副作用にも注意し、医師や薬剤師のアドバイスを受けながら取り入れていきましょう。