生理の貧困とは?女性が抱える課題と解決への一歩

公開日:2026年1月15日

はじめに

「生理のとき、ナプキンを買うお金が足りない…」
そんな状況が日本国内でも起こっていることをご存じでしょうか。

これは生理の貧困と呼ばれ、近年社会問題として注目されています。

背景には経済的な困難に加えて、生理に関する理解不足や偏見が存在します。

本記事では、生理の貧困がもたらす健康への影響、その原因、そして解決に向けた取り組みについて分かりやすく解説します。

① 生理の貧困とは

生理の貧困とは、生理用品を購入する経済的余裕がない状態、あるいは十分な知識やケアを受けられない環境を指します。

2022年の厚生労働省の調査によると、18歳から49歳の女性のうち8.1%が、生理用品の購入・入手に苦労したことが「よくある」「ときどきある」と回答しました。
生理用品の入手に苦労したと回答した割合は、年代別にみると 30歳未満で、世帯年収別にみると300万円未満で、それぞれ高くなっていました。

健康へのリスク

厚生労働省の調査では、生理用品が入手できないときの対処法として、「生理用品を交換する頻度を減らす」「トイレットペーパーやティッシュ、古い布で代用する」といった回答が見られました。

しかし、生理用品の長時間の使用や代用品の使用は、雑菌の繁殖による膣内感染症(膣炎や膀胱炎など)や皮膚炎を引き起こす可能性が高くなります。
また、このような不衛生な生理への対応は、腹膜炎や不妊症という重大な健康障害の原因ともなりえます。

専門家も、生理用品を適切に使うことを強く推奨しています。

参照:

② 生理の貧困が起こる原因

生理の貧困は、単にお金がないという問題だけではありません。「経済的な不安定さ」と「社会的な認識不足・偏見」が生理の貧困の原因となっています。

1. 経済的な不安定さ

  • 非正規雇用やシングルマザー世帯など、収入が安定しない
  • 生理用品の価格上昇(最近では値上げ傾向に)
  • 生活必需品の中で優先度が下がり、購入を控えるケースも

2. 社会的な認識不足と偏見

  • 生理についてオープンに話せない文化
  • (10代の場合)親に買ってほしいと言うのが恥ずかしい・買ってくれない
  • 支援制度があっても知られていない、または利用しにくい

特に、「生理に関する話題は恥ずかしい」という意識が、支援を受けづらくする大きな要因になっています。

③ 解決への取り組み

生理の貧困を解消するためには、社会全体での支援が欠かせません。最近は国や自治体、企業、地域コミュニティがそれぞれに取り組みを進めています。

生理用品の無料配布

  • 一部学校での生理用品配布
  • 企業内でトイレに生理用品を常備する動きも拡大中
    • 例:生理用品を福利厚生の一環として提供
  • 自治体における生理用品の無料配布

生理を話せる環境づくり

  • 企業研修での女性の健康リテラシー向上
  • 学校での生理に関する教育
  • SNSを活用した情報発信や啓発活動

参照:
https://www.gender.go.jp/policy/sokushin/kenko/periodpoverty/index.html

④ 一人で抱え込まないために

とはいえ、「生理について家族や友人に話すのは恥ずかしい」と感じる人も少なくありません。
「誰かに相談したいけれど…」「この程度で病院に行っていいのかな…」と悩むこともあるでしょう。

そんなときは、オンライン相談を利用してみるのも一つの方法です。
自宅などのプライベートな空間から利用でき、気軽に専門家へ相談できます。

⑤ まとめ

生理の貧困は、女性が安心して生活する上で深刻な課題です。
日本でも確実に存在し、健康リスクや社会的な不平等を生み出しています。

生理の貧困は、経済的な問題に加えて、社会における知識の不足や偏見など、幅広い課題によって引き起こされています。

まずは知識を深めたり、身近な人と話すことから始めてみましょう。

そして、できる範囲で声を上げることが大切です。
SNSでの発信や、アンケート・相談窓口への声も、社会を少しずつ動かす力になります。

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