「歯茎が腫れる」更年期との関係と対処法

公開日:2026年2月23日

40代から50代の女性に増える「歯茎の腫れ」や「出血」。

年齢のせいと思われがちですが、実は、更年期のホルモン変化が関係していることをご存知でしょうか?こうした症状を放置すると歯周病で歯を失う原因となりますが、早めのセルフケアと歯科受診で進行を防げます。

本記事では、更年期と歯茎のトラブルのつながり、そして今日から始められる予防法について分かりやすくご紹介します。

更年期に増える【歯周病】とは?

歯周病とは、歯を支える歯茎や骨に炎症が起こる病気です。

プラーク(歯垢)の中に潜む細菌が原因となり、歯茎の腫れや出血を引き起こします。さらに進行すると、歯を支える骨が少しずつ溶け、最終的には歯が抜け落ちてしまうこともあります*1 *2

歯周病のサインには以下のようなものがあります。

  • 口臭が気になるようになった
  • 朝起きた時に口の中のネバつきがある
  • 歯ぐきがやせてきた
  • 歯と歯の間に食べ物がつまりやすい
  • 歯みがきで血が出る

歯周病は初期段階では自覚症状が乏しく、静かに進行するのが特徴。症状が進むと歯を失うリスクが高まるため、「年齢のせい」と考えて見過ごさず、上記のような異変を感じたら早めに対処しましょう。

40代~50代で歯茎の腫れ・出血が
起こる原因

40代から50代は、歯茎の腫れや出血が起こりやすい時期です。背景には更年期によるホルモンバランスの変化があり、口内環境が乱れることで歯周病が進みやすくなるためです。

女性ホルモンのひとつであるエストロゲンが減少すると、歯茎の血流やコラーゲン維持に影響が及び、細菌への抵抗力が低下します。その結果、同じ生活習慣でも以前より口の中で炎症が起こりやすくなります。さらに、唾液の分泌量が減って口が乾きやすくなることで、細菌の繁殖も加速します*3

こうした要因が重なることで、歯磨きの際に出血したり、歯茎が赤く腫れたりといった症状が目立つようになるのです。

加えて、生活習慣や体調の変化も歯周病の悪化に影響を及ぼします。忙しさから歯科受診を後回しにしたり、ストレスや睡眠不足で免疫力が落ちたりすると、口内の炎症が悪化しやすいのです*1 *2

「以前は出血しなかったのに、歯ブラシに血がつくことが増えた」というのは典型的なサイン。放置すると歯茎が下がり、歯が長く見えるようになることもあります*1

このように、40代から50代は歯周病が進行しやすい条件がそろう時期といえます。「加齢のせい」と片付けず、早めにケアを始めることが、健康な歯と歯茎を守ることにつながります。

今日から始める!歯周病予防&対策

更年期の歯周病を防ぐには、日常のセルフケアと定期的な歯科受診を組み合わせることが欠かせません。毎日の習慣を少し見直すだけで、口の中を清潔に保ち、歯周病の進行を防ぐことができます。

歯周病は生活習慣や口内環境に大きく影響されます。歯磨きの方法や食事の内容、歯科受診の有無が、その後の症状の進み方を左右するのです。

特に更年期はホルモン変化で口の防御力が落ちやすく、今までと同じケアでは不十分になることもあります。だからこそ、この時期はセルフケアを意識的に強化することが大切です。

《歯周病予防のポイント》

  • 歯磨きは歯と歯茎の境目を意識して磨く
  • デンタルフロスや歯間ブラシを活用する
  • 甘い物や間食を控え、口内の細菌が増えにくい環境をつくる
  • 唾液の分泌を促すために水分をこまめにとり、食事はよくかんで食べる
  • 定期的に歯科検診を受け、歯石除去やプロによるクリーニングを受ける
  • ストレスや睡眠不足を避け、免疫力を保つ

このような習慣を意識して続ければ、歯茎の腫れや出血を防ぎやすくなります。まずは、いつもの歯磨きにフロスを加えるなど、できることから始めてみましょう。

立岩 奈緒

執筆者

立岩 奈緒

看護師・医療コラムライター

看護師として、9年間病院で勤務。
血液内科・神経内科・整形外科・婦人科外科・泌尿器科を経験。
現在は3児の母として家事・育児に奮闘しながら、Webライターとして医療・健康に関するコラムの執筆をしています。
読者の皆さまが抱える悩みや不安に寄り添い、少しでもお役に立てる情報をお届けできれば幸いです。

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