更年期のつらい頭痛の特徴は?原因&対策も紹介
公開日:2025年7月17日

更年期になると、頭痛に悩まされる人が増えます。
これは、ホルモンバランスの変化が自律神経や血流に影響を与えるためです。女性ホルモンの分泌量が急激に減少すると、血管を収縮する機能が低下し、神経が刺激されることで痛みを引き起こします。
ストレスや睡眠不足が加わると、さらに症状が悪化する可能性もあるため、注意が必要です。
頭痛を軽減するためには、滞った血流を改善し、筋肉の緊張をほぐすことが重要です。本記事では、ご自宅で簡単にできるツボ押しやストレッチのポイントもご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
「毎日のように頭が痛い」
更年期の頭痛の原因&特徴
更年期症状としてみられる頭痛は「頻繁に起こる」というのが特徴です。
ホルモンバランスの変化が神経や血管に影響を及ぼし、頭痛を引き起こすことがあります。女性ホルモンであるエストロゲンの減少は、自律神経の乱れや血管の収縮・拡張を不安定にするため、片頭痛や緊張型頭痛の原因となり得ます。このため更年期には、毎日のように起こる頭痛に悩まされている人も少なくありません。
また、ストレスが蓄積した状態や睡眠不足が重なると症状が悪化しやすく、慢性的な痛みにつながることもあります*2。さらに、肩こりや目の疲れといったほかの不調が加わることで、頭痛が長引くケースも少なくありません。
更年期の頭痛を軽減するには、生活習慣を見直し、適度な運動やリラックスできる時間を確保することが大切です。自分なりのストレス解消法を見つけ、好きなことをしながらゆったりと過ごせる時間をつくってみましょう。
【ツボ・ストレッチ】
頭痛改善のセルフケア
更年期の頭痛を和らげるには、ツボ押しやストレッチもおすすめです。血行を促進し、筋肉の緊張をほぐすことで痛みの軽減効果が期待できます。
更年期の頭痛でお悩みの方は、以下のツボを試してみてください*3。
- 百会(ひゃくえ):頭のてっぺんにあるツボ。自律神経を整え、頭痛を緩和する効果が期待できる。
- 風池(ふうち):首の後ろ、耳の後ろの骨と後頭部のくぼみの中間に位置する。肩こりや緊張型頭痛の改善に役立つ。
- 天柱(てんちゅう):首の後ろ、髪の生え際付近の太い筋肉の外側にある。首や肩のこりからくる頭痛に効果的。
- 合谷(ごうこく):手の甲の親指と人差し指の骨が交わる部分にあるツボ。片頭痛やストレスによる頭痛の緩和に有効とされている。
- 太陽(たいよう):こめかみの少し後ろ、目尻と眉尻の中間。目の疲れや頭痛の軽減に効果がある。
ストレッチでは、首や肩をゆっくり回したり肩甲骨周りを伸ばしたりすると、こわばった筋肉がほぐれて血流の滞りを改善できます。
痛み止めが効かない・頭痛がひどい時は
受診
痛み止めのお薬を飲んでもよくならない場合や、症状が重く日常生活に支障をきたしている場合は、早めに医療機関を受診しましょう。ホルモンバランスの乱れではなく、ほかの病気が原因で頭痛を引き起こしているかもしれません。血圧の急激な変動や吐き気、視界の異常をともなう頭痛は、脳の病気が関係している可能性があるため、早めの受診が必要です*1。
また、片頭痛や緊張型頭痛は悪化する可能性もあり、自己判断で市販薬を内服するだけでは不十分な場合もあります。頻繁に痛み止めを服用すると、薬剤の使用過多による頭痛や副作用症状を引き起こすリスクもあるため、使用には注意が必要です*2。
頭痛が慢性的にみられる場合は、自己判断はせずに医師の診察を受けましょう。頭痛外来や婦人科では、症状の程度や頻度に応じた適切な治療を受けることができますよ。
参考文献

執筆者
立岩 奈緒
看護師・医療コラムライター
看護師として、9年間病院で勤務。
血液内科・神経内科・整形外科・婦人科外科・泌尿器科を経験。
現在は3児の母として家事・育児に奮闘しながら、Webライターとして医療・健康に関するコラムの執筆をしています。
読者の皆さまが抱える悩みや不安に寄り添い、少しでもお役に立てる情報をお届けできれば幸いです。
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