エクオールの更年期への効果&上手な摂り方

公開日:2025年8月7日

更年期が近づくと、ほてりや気分の浮き沈み、眠りが浅くなるなど、心身にさまざまな変化を感じる方が多くなります。このような不調をサポートする成分として、注目されているのが「エクオール」です。

エクオールは大豆由来のイソフラボンから作られる成分で、女性ホルモンであるエストロゲンに似た働きをすることが知られています。そのためエクオールは、女性ホルモンの変動によって起こる不調をやわらげる効果が期待できるのです。

本記事では、エクオールの特徴と更年期へのサポート効果、取り入れ方のポイントを丁寧に解説しています。ぜひ参考にしてください。

大豆から生まれる
「エクオール」の効果とは?

エクオールは、更年期に起こりやすい心身の不調をやわらげる成分として、近年多くの注目を集めています。

その理由は、エクオールが、女性ホルモンの一種であるエストロゲンに似た働きをもっているためです*1。ホルモンの変動によってあらわれる心身の不調に対し、自然にアプローチできると期待されています。

腸内の特定の菌が大豆イソフラボンを代謝することで、エクオールが生成されます。ただし、すべての人が体内でエクオールを産みだせるわけではありません。日本人女性のおよそ半分は、体内でエクオールを作れない体質だと考えられています*1 *2

エクオールを体内でつくれる人は、ほてりや発汗、イライラ感、睡眠トラブルといった更年期特有の症状が軽くなる傾向があると報告されています。さらに、骨密度の維持や肌のハリを保つ効果にも期待が寄せられています*1 *2

このようにエクオールは、更年期を迎える女性の体調を内側から支えてくれる、心強い存在といえるでしょう。

エクオールを作れる人・作れない人の特徴

エクオールを体内で作れるかどうかは、腸内にエクオール産生菌がいるかどうかで決まります。そのため、誰もが体内でエクオールを作れるとは限りません。

エクオールは、大豆イソフラボンが腸内細菌によって分解され、変化することで生成されます。腸内に必要な菌が存在しないと、大豆製品をいくら摂取しても、エクオールは体内で生成されません。実際に、日本人女性の約半数はエクオールを産生できないといわれています*1 *2

また、エクオールを作れるかどうかには腸内環境や生活習慣も大きく関係しています。野菜や海藻、発酵食品などを積極的に摂っている方は、腸内環境が整いやすく、エクオールの産生に有利とされています。

エクオールを体内で作れる体質かどうかは、市販されている検査キットで簡単に調べることができます。

サプリ?食べ物?
エクオールの効果的な摂り方

エクオールを効果的に摂取するには、サプリを取り入れるのがひとつの方法です。なぜなら、すべての人が大豆食品から十分な量のエクオールを体内で作れるわけではないためです。

大豆食品を積極的に摂取しても、腸内環境によっては十分なエクオールを得られないことがあるため、体質に合わせた摂取方法を選ぶことが大切です。一方サプリメントなら、エクオールを直接摂取できるため、効率よく体内に届けることが可能です。

自分の体でエクオールを作れるかどうか検査キットで確認したうえで、必要に応じてサプリを活用するとよいでしょう。

毎日の食事と組み合わせながら、自分に合った方法で無理なく続けてみましょう。

立岩 奈緒

執筆者

立岩 奈緒

看護師・医療コラムライター

看護師として、9年間病院で勤務。
血液内科・神経内科・整形外科・婦人科外科・泌尿器科を経験。
現在は3児の母として家事・育児に奮闘しながら、Webライターとして医療・健康に関するコラムの執筆をしています。
読者の皆さまが抱える悩みや不安に寄り添い、少しでもお役に立てる情報をお届けできれば幸いです。

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