最新の避妊方法ガイド|ミニピル・IUS・避妊インプラントの特徴を解説!
公開日:2025年11月6日
「避妊方法」と聞くと、まず思い浮かべるのはコンドームや低用量ピルではないでしょうか。でも実は避妊の方法はそれだけではありません。今回は、さまざまな避妊方法とその特徴をご紹介します!
1. 最も身近な避妊法:コンドーム
避妊効果:
一般的な使用で約85%、正しく使用すれば約98%と高め。装着ミスや破損により効果が下がることがある
メリット:
- 薬を使わずに簡単に始められるため、体への負担が少ない
- 唯一、性感染症の予防にも効果がある
デメリット:
- 使用者の操作性に依存し、装着ミスや破損により避妊効果が低下する可能性も
- 素材によってはアレルギーや感度の低下を感じる場合もある
パートナーの同意なくコンドームを使わない性交は、性暴力にあたります。関係悪化を不安に感じても、「コンドームを使わないなら性交しない」と明確に伝えることが、信頼関係を築くために重要です。
過去記事:性的同意とは?
2. ピル・ミニピル
日本では、避妊といえばコンドームが主流で、低用量ピルはまだ一般的ではありません。しかしピルは高い避妊力があり、また生理痛やPMSの改善など、女性の生活をサポートする効果もあります。
低用量ピル(OC)
特徴:
エストロゲンと黄体ホルモンを含む錠剤で、排卵を抑えることで妊娠を防ぐ。服用をやめると排卵は速やかに戻るため、将来の妊娠にも影響しない
避妊効果:
正しく服用すれば、ほぼ100%に近い避妊効果がある。1日1回、同じ時間に服用することが重要
メリット:
- 高い避妊効果(ほぼ100%)
- 月経痛や月経量の軽減、周期の安定、ニキビ改善
デメリット:
- 毎日服用する必要がある(飲み忘れで効果低下)
- 一時的な副作用(頭痛、吐き気、不正出血など)がある場合もある
- ごくまれに血栓症リスクがある
「低用量ピルは体質や持病で使えないけれど、しっかり避妊したい」――そんな場合の選択肢がミニピルです。ミニピルは黄体ホルモンのみを含むため、血栓症リスクが低く、授乳中や喫煙者、高血圧の方でも使用できる場合があります。避妊効果は低用量ピルと同等です。
参照:
3. 長期型の避妊:IUS
IUS(ミレーナ)
特徴:
IUSを子宮内に装着すると、黄体ホルモンが少しずつ放出され、子宮内膜の増殖を抑えて薄い状態を保つ。これにより受精卵の着床が妨げられるうえ、黄体ホルモンは子宮の入口にある粘液にも作用し、精子が腟から子宮内へ進入しにくくなる
避妊効果:
約99%以上と高い避妊効果
メリット:
- 長期間有効(最大5年)
- 月経量を減らし、生理痛を軽減
デメリット:
- 装着後12か月程度は不正出血が続くことがある
- 定期的な位置確認が必要
IUSは、出産経験に関係なく装着できます。妊娠を希望する場合は、除去すればすぐに妊娠可能です。「ミレーナ」は、避妊だけでなく月経困難症や過多月経の改善にも有効です。日本では、避妊目的の使用は保険適応外ですが、月経困難症・過多月経の治療薬としては保険適応になっています。
参照:
4. 避妊インプラントとは
海外では、ピルや子宮内避妊具(IUD)に次ぐ一般的な避妊方法として、「避妊インプラント」が広く利用されています。
特徴:
二の腕の皮下に細い棒状のインプラントを挿入し、黄体ホルモンを少しずつ放出することで排卵を抑え、妊娠を防ぐ。1回の処置で長期間避妊でき、エストロゲンを含まないため、低用量ピルが使えない方にも適している
避妊効果:
避妊率は約99%以上と非常に高く、効果は最長3年間持続可能
メリット:
- 1回の挿入で最長3年間有効
- エストロゲンを含まないため、血栓症リスクが低い
デメリット:
- 日本では保険適用外で、自費(10万円前後)
- 挿入・除去には皮膚切開を伴う
- 装着後しばらく不正出血や軽い副作用(頭痛・乳房の張り・体重増加など)が起こる場合がある
参照:
5. オンラインで相談してみよう
避妊を選ぶときは、年齢や体質、持病などを踏まえた判断が大切です。医師に相談しながら、自分に合った方法を見つけるのがおすすめです。
とはいえ、「忙しくて婦人科に行く時間がない」「恥ずかしい」と感じる人も多いもの。
そんな悩みを解消してくれるのが、オンライン婦人科相談です。自宅でプライバシーを守りながら相談できるので、心理的なハードルも低くなります。
「避妊について詳しくない」「どれが自分に合うかわからない」というときは、オンラインで医師に相談してみてください。
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