生理じゃないのに下腹部が痛い…それ、排卵痛かも。

公開日:2025年11月20日

1.はじめに:生理じゃないのに
お腹が痛い?

生理の時期以外に感じる腹部のチクチクとした痛みは「排卵痛」かもしれません。

排卵痛は多くの女性が経験しているにも関わらず、意外と知られていない不調の一つです。生理痛とは違うタイミングで起こる痛みのため、心配になる方もいらっしゃるでしょう。

排卵痛について正しく理解し、自分の体のサインを読み取れるようになりましょう。

2.排卵痛とは

排卵痛とは排卵の時期に起こる腹部の痛みで排卵のある女性であれば、誰にでも起こる可能性があります。

排卵の際、卵巣から卵子が放出されるときに卵胞が破れ、卵胞液と血液が流れ出して腹膜を刺激することから生じます。片側の下腹部にチクチクした感覚で痛みを感じることが多いでしょう。また、痛みの程度は個人差が大きく、多くの場合数時間〜2日で自然に治まることが多いです。

参照:

3.よくある症状とタイミング

排卵痛は、排卵期、つまり次の生理予定日の約2週間前に起こるのが一般的です。28日周期の場合、生理開始日から数えて14日目前後がそのタイミングです。ただし、生理周期には個人差があるため自分の周期を把握することが重要です。

またこの時期は、下腹部痛だけでなく排卵期のホルモン変化によって

だるさ、腰痛、頭痛、胸の張り、眠気、イライラ、便秘、肌荒れ

のような症状を伴うこともあります。症状の程度や組み合わせは人それぞれなので、自分のパターンを覚えておくとよいでしょう。

参照:
排卵痛から何日後に排卵日?症状との計算方法【公式】新宿駅前婦人科クリニック

4.放っておいていい痛み?

排卵痛は基本的に生理的な現象ですが、場合によっては他の病気が隠れていることもあるため注意が必要です。また、痛みが長く続いたり、強い痛みを感じる場合は、排卵痛ではない可能性もあります。自分では判断が難しいため、専門医に相談することが大切です。

以下のような病気の可能性が考えられます。

  • 腸疾患
  • 尿路疾患
  • 婦人科疾患(婦人科がん、炎症、性感染症(クラミジア感染症))
  • 子宮外妊娠など

参照:

5.まずは相談を

排卵痛について心配がある場合、婦人科の先生に相談しましょう。婦人科受診に抵抗がある方や忙しくて受診の時間が取れない方はオンライン診療がおすすめです。迷う段階こそが相談のベストタイミングです。早めの相談により、大きな問題を未然に防げることもあります。

6.自分の体を知る第一歩に

排卵痛は、自分の体のリズムを知る手がかりになる大切なサインです。自身の生理周期を把握することで、妊娠を望む場合のタイミングの把握や体調管理などに役立つ可能性があります。

また様々なFemtech(Female × Technology)ツールが開発されています。スマートフォンアプリで生理周期を記録したり排卵予測をしたりすることで、より正確に自分の体のパターンを把握できるでしょう。

その上で大切なのは、自分の体のサインを正しく理解し必要に応じて適切な医療サポートを受けることです。産婦人科の先生などへ気軽に相談してみることをおすすめします。

排卵痛を通じて自分の体のリズムを知り、より健康的で充実した生活を送りましょう。体からのメッセージに耳を傾けることで、あなたの体ともっと仲良くなれるはずです。

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