PMDDとPMSの違いとは?特徴・症状を知ろう
公開日:2025年12月25日
月経前になると、気分の落ち込みやイライラ、身体の不調に悩まされる…そんな経験はありませんか?実は、月経前に心や身体の不調を感じる女性は70〜80%にものぼるといわれています。
その背景にはPMS(月経前症候群)やより症状が重いPMDD(月経前不快気分障害)が関係しているかもしれません。
この記事では、PMSとPMDDの違いや特徴、症状の見分け方、そして日常でできる対処法までわかりやすくご紹介します。
1. PMS・PMDDとは?なぜ起こるの?
PMS(月経前症候群)は月経開始の3〜10日前から現れる心身の不調で、月経が始まると症状が軽減または消失するのが特徴です。以下のような症状が見られることが多いですが、程度や症状には個人差があります。
| 身体的症状 | 精神的症状 |
|---|---|
| のぼせ | 不安感、集中力の低下 |
| 偏食や過食 | 情緒が不安定 |
| めまい | イライラする |
| からだがだるい(倦怠感) | 気分が落ち込む(抑うつ) |
| お腹・頭・腰が痛い | 不安、不眠・眠気(睡眠障害) |
| むくみ | 集中力が低下する |
| お腹や乳房が張る | |
| 便秘 |
一方、PMDD(月経前不快気分障害)は、PMSの中でもこころの症状が重く日常生活に支障をきたす状態を指します。例えば、生理前になると「頻繁に友人や恋人と喧嘩をしてしまう」、「急に涙が止まらない」、「何もする気がしなくなる」などの深刻な影響がある場合は、PMDDの可能性があります。
以下の「産婦人科診療ガイドライン」でPMDDの可能性があるかを簡易的に調べることができます。
直近の1年間のほとんどで感じた月経の前に出る症状を、リストAとリストBからチェックしてみて下さい。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| リストA (月経前1週間の症状) |
|
| リストB (月経前1週間の症状) |
上記のチェックボックスを使って以下の質問に答えてみましょう。
- リストAのうち少なくともひとつは当てはまるものがありますか はい/いいえ
- リストAとリストBをたすと5項目以上になりますか はい/いいえ
- 直近の1年間、ほとんどの月経周期で月経開始前に少なくとも5つの症状があり、あなたのチェックした項目の大部分は月経開始後3日以内に消失しますか はい/いいえ
- あなたに上記症状があるときあなたは通常の活動が障害されますか はい/いいえ
-
うつ病やパニック障害などの精神疾患が増悪しているものではないと考えられますか はい/いいえ
(これらの障害は併存する可能性があるため、異変を感じる場合は医療機関を受診しましょう。)
1〜5全てに「はい」がついた場合、PMDDの可能性があるとされています。
引用:大塚製薬 PMSとPMDDの違い | PMS(月経前症候群)ラボ
(産婦人科診療ガイドライン-婦人科外来編2023; 日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会: 190-193, 2023 改変)
また、PMS・PMDDのはっきりした原因は明らかになっていませんが、女性ホルモンの変化やストレスなど様々な要因が重なって発症するといわれています。
2. PMSとPMDDの違い
PMSとPMDDの最も大きな違いは症状の重さです。違いを理解することで、適切な対処法を選択できるでしょう。
| 項目 | PMS | PMDD |
|---|---|---|
| 症状の重さ | 日常生活にそれほど 大きな支障をきたさない程度 |
日常生活や人間関係に深刻な 影響を与える状態 |
3. 症状を和らげるには
一般的に、PMSの軽い症状であれば生活習慣の改善(規則正しい生活、適度な運動、バランスの取れた食事など)で症状を緩和できる場合があります。また、アルコールや喫煙は控えることが望ましいとされています。
PMSの症状を記録することも効果的です。最近ではアプリで簡単にメモしておくことができます。
一方でPMDDの場合は、セルフケアだけでは対処が困難なケースがほとんどです。専門医による適切な治療が必要になります。
参考:
4. 受診を検討すべきタイミング
以下のような症状がある場合は、医療機関への受診を検討しましょう。
- 仕事や学業に集中できない
- 家族や友人とのトラブルが増える
- 感情のコントロールが困難
- 痛みで動けない、睡眠に深刻な影響がある
受診前に月経周期と症状の関係を記録しておくと、診断がより正確になります。「病気ではないから我慢しよう」と思わずに専門医に相談することが大切です。
場合によっては、ピル、漢方、抗うつ薬などを使って治療を行っていく場合もあります。
参考:
5. オンライン診療・相談のすすめ
PMDDの相談では、症状が重い時期には外出自体が難しいこともあります。そんな場合でも気軽に受診しやすい方法として、オンライン診療がおすすめです。
オンライン診療には、以下のようなメリットもあります。
- アクセスのしやすさ:自宅から受診でき、症状が重い時期でも診察を受けやすく、交通費や移動時間の負担もない。
- 継続的なケア:定期的な相談がしやすく、症状の変化を継続的に観察できる。
- プライバシーの確保:待合室で他の患者と顔を合わせる必要がなく、デリケートな症状についても相談しやすい。
- 専門医へのアクセス:地域に専門医がいない場合でも相談でき、女性医師も選びやすい。
PMSやPMDDは「我慢すればいい」「病気ではないから病院に行く必要はない」と思われがちです。しかし、医療機関に相談し、適切な治療を受けることで症状が和らぐことがあります。つらい症状を一人で抱え込まず、早めに専門家に相談してみてください。
外出が難しい場合や、待合室で過ごすことに抵抗がある場合は、自宅から気軽に受診できるオンライン診療もおすすめです。
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産婦人科専門医/医学博士
京都大学医学部卒業後、東京大学大学院にて医学博士号を取得。
「産婦人科を受診するハードルを下げたい」という思いから、2024年渋谷にクリニックを開業。 双子を含む4人の子どもを育てながら、テレビやネットニュースなど各種メディアにもコメンテーターとして出演している。
著書に『シン・働き方 ~女性活躍の処方箋~』があり、 SNS総フォロワー数3万人の「医療インフルエンサー」としても情報発信を続けている。
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