膣カンジダの予防と治療|症状・原因
公開日:2025年12月18日
膣まわりにかゆみや違和感があっても「恥ずかしくて誰にも言えない…」とそのままにしていませんか?もしかすると、それは「膣カンジダ症」かもしれません。
放っておくと悪化や再発を繰り返すこともあるため、早めの対処が大切です。
今回は、膣カンジダの症状・原因・予防のためのポイント、そして治療法などをわかりやすく解説します。
1. 膣カンジダ症とは?
膣カンジダ症は、誰もが体内に持つ「カンジダ菌」が膣あたりで増殖して発症する病気です。誰もが発症する可能性がある感染症で、体調の変化や免疫力の低下で菌が異常に増えると以下のような症状を引き起こします。
- デリケートゾーンの強いかゆみや灼熱感
- 白色で粘度の高いおりものの増加
- 外陰部の発疹や発赤
- 排尿時・性交時の痛み
膣カンジダ症のかゆみは強く、不快感を伴いますが、掻きすぎることで症状が悪化する可能性があるので注意が必要です。
参考:
2. 膣カンジダ症の原因
膣カンジダ症を引き起こす原因について詳しく見ていきましょう。
原因①:免疫力の低下
以下のような場合に体の抵抗力が低下すると、膣内のカンジダ菌が急激に増殖しかゆみや炎症が起こることがあります。
- 風邪をひいて抗生物質を服用したとき
- 疲労が蓄積しているとき
- 妊娠中
- ステロイドを内服しているとき
- 糖尿病などの持病があるとき
原因②:ホルモンバランスの変化
妊娠中や月経前後など、ホルモンバランスが大きく変動する時期にカンジダ症を発症しやすくなります。
原因③:生活習慣による影響
以下のような生活習慣は膣内の環境を乱し、カンジダ症の発症リスクを高めます。
- 湿度の高い環境で長時間過ごす
- 通気性の悪い下着を着用する
- デリケートゾーンを過度に洗浄する
- ストレスがたまる
3. 予防のポイント
予防には日常生活での適切なケアが重要です。以下のポイントを意識して生活習慣を整えましょう。
デリケートゾーンのケア
- 適度な清潔さを保つ:過度な洗浄は避け、ぬるま湯での軽い洗浄に留める
- 通気性の良い下着を選ぶ:綿素材の下着を着用し、きつすぎるものは避ける
- 湿気対策:入浴後はしっかりと乾燥させ、濡れた水着や下着は早めに着替える
生活習慣の改善
- 十分な睡眠:免疫力維持のため、質の良い睡眠を心がける
- バランスの取れた食事:免疫力を高める栄養素を積極的に摂取
- ストレス管理:適度な運動やリラクゼーションでストレスを軽減
- 体調管理:風邪や体調不良を長引かせないよう注意
また、抗菌薬の内服薬は、カンジダ菌の増加を抑えている細菌を殺してしまうことがあります。その結果、膣カンジダ症を発症するリスクが高くなります。
参考:
4. 膣カンジダ症と似た症状のある疾患
膣カンジダ症は、症状が似ている別の疾患があるため正確な診断が求められます。
| 疾患名 | 主な症状 | 原因 | 治療法 |
|---|---|---|---|
| 細菌性膣症 | 魚のような臭い、 軽度のかゆみ |
未解明 | 膣錠・抗生物質による治療 |
| 膣トリコモナス症 | 泡立つような強い臭いのおりもの、かゆみなど | トリコモナス原虫 | 抗原虫薬による治療 |
| 萎縮性膣炎 | 少量の不正出血、腔入口の灼熱感、性交痛など | エストロゲン(女性ホルモンの1つ)の減少 | エストロゲン補充、抗生物質による治療 |
参考:
5. オンライン診療・相談のすすめ
膣カンジダ症は人に相談しにくく、病院に行くのをためらう方も少なくありません。しかし、適切な診断と治療を受けることで早期改善と再発予防につながります。
以下のような場合は、専門医への相談をおすすめします。一人で悩まず、医療機関のサポートを受けながら、健康な生活を送りましょう。
| 状況 | 理由 |
|---|---|
| 症状が強い場合 | 早期の適切な治療が必要 |
| 繰り返し発症する場合 | 再発防止のための対応が必要 |
| 妊娠中の場合 | 出産時の産道感染のリスクを予防するために必要 |
| 似た疾患が疑われる場合 | 正確な診断が必要 |
近年はオンライン診療が普及し、自宅にいながら専門医に相談できる環境が整っています。自宅から気軽に相談でき、待ち時間が少なく、プライバシーも保たれるなどメリットも多くあります。つらい時は、オンライン診療も試してみましょう。
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