「相続は、お金の話だけではない」J:COM相続そうだんコンシェルジュが伝えたい、“自分の人生を振り返る”ということ

公開日: 2026年8月19日

J:COMのロゴの書かれた壁の前に立つ女性

J:COM相続そうだんコンシェルジュ 勝 桂子さん

「相続」と聞くと、多くの人は財産分与や相続税のことを思い浮かべるのではないでしょうか。

しかし実際には、相続はお金だけの話ではありません。

これまでどんな人生を歩んできたのか。家族に何を残したいのか。残された人たちにどんな関係でいてほしいのか。
「自分の人生そのもの」と向き合う機会でもあります。

J:COMでは、相続に関する悩みを気軽に相談できる「J:COM相続そうだん」を提供しています。

今回は「J:COM相続そうだん」コンシェルジュを務める、勝(すぐれ)さんにお話を伺いました。

「誰に相談すればいいか分からない」人
のための窓口

「J:COM相続そうだん」は、相続に関する悩みを無料で相談できるサービスです。

税理士や弁護士と普段から付き合いがある方であれば、相続の悩みも比較的相談しやすいと思います。

しかし、多くの方はそうした専門家との接点がありません。何を聞けばよいのか、誰に相談すればよいのか分からない。そのような方のために、まず気軽に相談できる窓口です。

相談は15分間無料。オンライン、お電話で全国どこからでもご利用いただけます。
J:COMサービスのご加入者でなくても、18歳以上の方であれば、どなたでも利用可能です。

まずはJ:COM相続そうだんコンシェルジュがお話を伺い、その内容に応じて適切な専門家につないでいく仕組みになっています。

J:COM相続そうだんの申し込み方法は?

お申込みは、「J:COM相続そうだん」のホームページの「相談お申し込み」から、相談内容をご記入いただき、送信をしてください。翌営業日中に、ご入力いただいたメールアドレス宛に担当者からメールにて候補日時をお送りします。
そのメールに対してご返信いただくことで、コンシェルジュ相談日時が確定します。

また、不定期でセミナーも開催していますので、ぜひご参加ください。

相続は「亡くなった後」の話ではない

相談というと、家族が亡くなった後の手続きをイメージする方も多いかもしれません。
しかし実際には、生前の相談が数多く寄せられています。

「自分に相続税がかかるのか知りたい」
「親の相続に向けて何を準備すればいいのか」
「遺言を書いた方がいいのだろうか」
「家族信託って何?」

相談内容は実にさまざまです。
ご自身の相続だけではなく、親御さんの将来を心配して相談されるケースも少なくありません。

J:COM相続そうだんコンシェルジュの勝さんはこう話します。
相続は、みんな必ず関係することなのです。財産の多い少ないはありますが、人は必ず亡くなりますから、そのときに何らかの手続きは発生します。だから本当は誰にとっても他人事ではないのです」

着席し、インタビューに答える女性

相続はみんな必ず関係する、と語る勝さん

相続の悩みは、
「誰に頼めばいいか」が一番難しい

勝さんが相談を受けるなかで感じているのは、多くの人が「誰に相談したらいいのか分からない」という悩みを抱えていることだといいます。
「税理士、司法書士、行政書士。名前は聞いたことがあっても、それぞれ何が違うのか分からない方がほとんどです」

さらに、同じ資格でも得意分野は大きく異なります。
例えば税理士であっても、法人税が得意な人もいれば、相続税に強い人もいます。

相続税は“資産税”という専門分野なのです。特例も多く、制度も変わるため、日頃から情報収集も欠かせません。また、依頼する専門家の実務経験やノウハウによって、納める税額が大きく変わることもあります。
ですから、いつも仕事でお願いをしている税理士さんがいるとしても、実は相続手続きの経験は少なく、使える特例を見落としてしまうかもしれない。税理士の中でも、資産税に長けている方は、わずか5%とも言われているのです

一般の人が、その違いを見極めることは簡単ではありません。
だからこそ、J:COM相続そうだんでは、まずコンシェルジュが相談内容を整理し、その方に合った専門家へ橋渡しする役割を担っています。

ご相談者の中には「できるだけ自分で手続きを進めたい」「専門家に相談すると費用がかかるのではないか」と考える方も少なくないそうです。

どこまでなら自分でできるのか、専門家に依頼するとどんなメリットがあるのかをお伝えすることも、コンシェルジュの大切な役割だと思っています。費用がかかるとしても、それ以上の効果が期待できるケースもありますし、その方にとって本当に必要なサポートかどうかを一緒に整理することが大切なのです」

もう一つの顔、「葬祭カウンセラー」

勝さんは、相続だけでなく「葬祭カウンセラー」としても活動しています。
お墓や供養、終末期医療など、人の人生の終わりに向き合い続けてきました。
だからこそ、相続を単なる手続きの問題とは捉えていません。

最近は墓じまいが増えていますが、勝さんはその背景に少し複雑な思いを抱いています。
お墓をなくすこと自体が悪いとは思いません。でも、その結果として“弔う”という行為まで失われてしまうことは心配しています

若い世代への調査では、弔いやお墓参りの必要性を感じている人も少なくないといいます。
「亡くなった人に手を合わせるという文化は、日本人の美徳の一つだと思っています」
だからこそ、単なる手続きとして終わらせるのではなく、人と人とのつながりや人生を見つめ直す機会にしてほしいと考えているそうです。

※J:COM相続そうだんでは、相続に関する総合的なお手続き・対策のご相談を承っております。葬儀の手配や供養方法に関する実務的な個別相談は対象ではありません。ご了承ください。

親に相続の話をしてもらうには?

着席し、インタビューに笑顔で答える女性

親を動かそうとするより、まず自分が動いてみてください、と語る勝さん

相続の話は、家族同士でも切り出しにくいものです。
そんなとき、勝さんは意外な提案をします。

親を動かそうとするより、まず自分が動いてみてください

例えば、自分の遺言について考えてみる。
葬儀の見積もりを取ってみる。
エンディングノートを書いてみる。
そんな行動を取ることで、親も自然と興味を持つようになるといいます。

親に『やって』と言うより、自分がやったことを話す方がずっと伝わります

「今をどう生きるか」を考えるきっかけに

相続相談の現場に向き合い続ける勝さんは、相続を単なる手続きや財産整理の問題とは捉えていません。その先にある「人生」について、こんな思いを語ってくれました。

相続というと、多くの方がお金のことや手続きのことを思い浮かべます。でも私は、それだけではないと思っているのです。人は誰しも、いつか人生の終わりを迎えます。そして、そのときには相続や名義変更、財産整理など、さまざまな手続きが発生します。
しかし、そうした準備を後回しにしている人は少なくありません。
いつかやらなきゃと思っている方は多いのです。でも、認知症になったり、病気になったりすると、できることが限られてしまいます。だからこそ、元気なうちに少しずつ準備を始めてほしいですね」

とはいえ、壮大な終活を始める必要はないといいます。
使っていない通帳を整理するでもいい。家を買ったなら、自分に何かあったらどうなるかを考えてみるでもいい。まずは小さな一歩でよいのです

そうした行動の積み重ねが、自分自身や家族の将来を考えるきっかけになるといいます。
そして勝さんが本当に伝えたいのは、その先にあることです。

私は、相続はお金の話だけで終わってほしくないのです。どんな人生を歩んできたのか、何を大切にしてきたのか、家族に何を残したいのか。そういうことを考える機会になればよいと思っています

また、人を見送る経験そのものにも大きな意味があると話します。
「昔は『親を看取って一人前』なんて言われましたよね。私は、それは自分自身にも人生の終わりがあることを知る機会だからだと思うのです。亡くなる人と向き合うことで、初めて『自分はどう生きたいのだろう』と考えられるようになるのではないでしょうか」

相談の現場では、財産の分け方について話していたはずが、いつの間にか家族との思い出や人生の振り返りの話になることも少なくないそうです。

亡くなった後の手続きを考えることは、自分の人生の終わりを意識することでもあります。でも、それは決して暗いことではありません。終わりを意識するからこそ、今をどう生きるか、これから何を大切にしたいのかを考えられるようになると思うのです

だからこそ、J:COM相続そうだんは単なる相続相談窓口ではなく、「人生について考えるきっかけ」を提供する場でありたいと考えています。

「手続きの不安は、私たちや専門家に相談してください。そして、その不安が少しでも軽くなったら、自分の人生や家族のことについて考える時間を持っていただけたらうれしいですね」

そう語る勝さんの言葉からは、相続を“財産の話”ではなく、“人生の話”として捉える強い思いが伝わってきました。

本記事は掲載日時点の法令・制度に基づいて作成しています。法改正等により内容が変更されている場合があります。正確な情報や具体的な手続きについては、最新の法令をご確認いただくか、専門家へご相談ください。

コンシェルジュ相談

コンシェルジュ相談

経験豊富なコンシェルジュが相続の疑問や悩みにお答えします。

オンラインで、どなたでも無料でご利用いただけます。
(1カ月1回15分まで)