無理なダイエットは危険?女性の健康と痩せ願望

公開日:2026年1月22日

最近、無理なダイエットで体調を崩してしまう女性が少なくありません。
「痩せたい」という気持ちが強すぎると、心身ともに不調を招くこともあります。

この記事では、そうした痩せ願望の背景と、健康的に続けられるダイエットのコツを解説します。

①無理なダイエットが増える背景

現代の日本では極端な痩せ願望を抱く女性が増加し、厚生労働省の「令和5年国民健康・栄養調査報告」によると、BMI18.5未満の女性は全体で12.2%、20代では24.4%に達しています。

この背景には、以下のような問題が関係しているといわれています。

  • 痩せが美徳とされる社会的プレッシャー
    「痩せたね」という言葉が褒め言葉として使われる一方、体重増加は否定的に捉えられがちです。こうした日常的な価値観が、無理なダイエットを助長させています。
  • SNSやメディアが与える影響
    SNSでは加工された「完璧な体型」の画像があふれ、テレビや雑誌でも痩せたモデルが理想像として取り上げられています。こうした影響で「痩せれば幸せになれる」という誤解が広がっているともいわれています。

参考:

②無理なダイエットがもたらす健康リスク

無理なダイエットは身体と心に深刻な影響を与えることがあります。しかし、その影響はすぐには現れず、気づいたときには進行していることもあります。ここでは代表的なリスクをご紹介します。

  • 体調不良
    食事制限をしすぎると、風邪をひきやすくなったり、疲れが取れにくくなったりします。さらに、急激な体重減少は基礎代謝を下げ、冷えやめまいなどの症状を引き起こすこともあります。
  • 月経不順
    無理なダイエットは脳に「エネルギー不足」の信号を送り、排卵が停止するため月経を止める原因になります。また、将来の妊娠や出産にも影響する可能性もあります。
  • 摂食障害
    無理なダイエットは拒食症や過食症など摂食障害を発症するリスクが高まります。これらは回復に時間がかかる深刻な病気で、早期に専門的な治療が必要です。
  • 自己肯定感の低下とメンタルヘルスへの影響
    体型への強いこだわりは自己肯定感を低下させます。「食べることが悪いこと」という認識が強くなり、友人との外食を避けるなど生活の質も下がることで、うつ症状や不安障害を発症することもあります。

参考:

③健康的なダイエットのポイント

健康的なダイエットの鍵は、身体の自然なリズムに合わせることと現実的な目標設定にあります。BMIで考えると、18.5以上25未満が標準となっているので、標準体重と合わせて計算してみましょう。

適正体重 = 身長(m) × 身長(m)× 22
BMI値 = 体重(kg) ÷ (身長(m)×身長(m))

また、健康的なダイエットを成功させるための具体的なポイントは以下の2つです。

  • 生理後に行う
    女性ホルモンの変化を考慮したタイミングが重要です。生理直後から排卵前までは脂肪燃焼がしやすく、減量に適しています。
    関連記事:女性ホルモンを味方につけて効率よくダイエット!
  • 体型や健康状態に合った目標設定
    無理な数値目標はリバウンドの原因になります。身長や体質、ライフスタイルに合った現実的な目標を医師や管理栄養士などと相談すると安心でしょう。
  • グレープフルーツの香りを嗅ぐ
    グレープフルーツの香りは食欲を抑える効果があります。生理後は減量に適している一方、生理前は食欲が湧きやすくなるため、グレープフルーツの香りを嗅ぐことで体重増加を抑えられる可能性があります。

出典:

④オンライン相談を活用して
健康的なダイエットを

無理なダイエットは、月経異常や摂食障害など、身体だけでなく心にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。 もし体調の変化や不安を感じたら、専門家に相談してみましょう。

時間がない、不安や悩みはあるけれど、病院に行くほどでもない――そんなとき、つい後回しにしてしまうことはありませんか?そんなときは、オンライン相談がおすすめです。自宅にいながら医師とつながれるので、安心してあなたに合った健康的なダイエット方法を考えてもらえます。

無理をせず、続けられる方法で、身体と心の両方を大切にしていきましょう。

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テレビ・雑誌などメディア出演多数!Inaba Clinic 院長 稲葉可奈子

産婦人科専門医/医学博士

京都大学医学部卒業後、東京大学大学院にて医学博士号を取得。
「産婦人科を受診するハードルを下げたい」という思いから、2024年渋谷にクリニックを開業。 双子を含む4人の子どもを育てながら、テレビやネットニュースなど各種メディアにもコメンテーターとして出演している。
著書に『シン・働き方 ~女性活躍の処方箋~』があり、 SNS総フォロワー数3万人の「医療インフルエンサー」としても情報発信を続けている。