AMH検査でわかることー平均値・費用・検査方法を紹介!

公開日:2025年12月11日

はじめに

「将来、妊娠できるか不安…」「卵子凍結を考えた方がいいのかな?」
そんなとき、卵巣にどのくらい卵子が残っているかの目安になるのがAMH検査です。

AMH(アンチミューラリアンホルモン)は、卵巣内の卵胞から分泌されるホルモンで、血液検査で簡単に測定できます。値は年齢とともに自然に下がりますが、同じ年齢でも個人差が大きいのが特徴です。

本記事では、AMH検査の基本、AMHの平均値や費用、検査方法、そして結果をどう活用すればよいかをわかりやすく解説します。

AMH検査とは?

AMH検査は、卵巣に残っている卵子の数のおおよその目安を知るための血液検査です。 卵子の質や妊娠のしやすさを直接測るものではありませんが、将来の妊娠計画や卵子凍結の判断に役立ちます。

AMH(アンチミューラリアンホルモン)は、卵巣内の卵胞から分泌される女性ホルモンのことです。「AMHが高い」ということは卵巣内に発育途中の卵胞が多い状態であることを意味します。

AMHの値は月経周期にあまり影響を受けないため、周期に関係なくいつでも受けることができます。

参考:

AMHの平均値と年齢との関係

一般的に、AMH値は年齢とともに減少する傾向があります。ただし、個人差が大きく、同じ年齢でも人によって高い場合も低い場合もあります。

AMH値の年齢別分布

年齢(歳) 28 30 32 34 36 38 40 42 44
中央値(ng/mL) 4.27 4.02 3.54 3.14 2.50 1.90 1.47 1.00 0.66

JISART(日本生殖補助医療標準化機関)のデータより簡略化
https://data.medience.co.jp/compendium/chart_pdf/A03010.pdf?t=1567841407

AMHが低い場合・高い場合

  • AMH値が低い場合
    AMH値が低い=妊娠できない、ではありません。卵子の数が少なくても、質の高い卵子があれば妊娠できる可能性があります。
    ただし、妊娠を考えている場合は早めの妊活や卵子凍結、専門医の相談が選択肢になります。
  • AMH値が高い場合
    AMH値が高ければ、まだ卵子はたくさん残っていると推測できます。
    しかし、AMH値が高すぎる場合、排卵障害があり、これまで排卵が行われてこなかった結果という可能性もあります。AMHが6以上の場合、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の疑いもあるため、注意が必要です。

関連記事:
これだけは知っておきたい!身近な婦人科系疾患

参考:
https://www.haramedical.or.jp/column/staff/amh.html

検査の費用と受け方

  • 費用:卵子の数を知ることを目的としてAMH検査を受ける場合は、保険適用外の自費診療となります。医療機関によって費用は異なりますが、検査費用としては5,000〜10,000円程度が一般的です。
    (※自治体によっては、プレコンセプションケア事業の一環として、条件を満たすと助成付きで検査を受けられる場合があります。お住まいの自治体の制度を確認してみましょう。)
  • 場所:婦人科クリニック、不妊治療専門クリニックで受けることができます。
  • 時間:検査自体は採血のみなので、5~10分程度です。結果が出るまでには1~2週間程度かかります。

結果の活用方法

AMH検査の結果は以下のように活用できます。

  • 妊娠時期やライフプランを考える上で参考にできる
  • 不妊治療や卵子凍結が検討できる

検査の結果を踏まえて、ライフプランについて考えることができるのがAMH検査の大きなメリットです。

困ったときはオンラインで健康相談!

AMH検査の結果は、年齢や他の検査結果と併せて総合的に判断することが重要です。医師とよく相談し、検査結果をライフプランを考える上で有効活用しましょう。

「まずは気軽に相談したい」そんなときはオンライン診療・オンライン健康相談がおすすめです。

スマホやパソコンから婦人科医とつながり、AMHや妊活についての疑問を自宅から解消できます。

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