エアコンの電気代はいくら?
冷房・暖房にかかる目安や効果的な節約術を徹底解説
公開日:2016年3月18日
更新日:2026年3月31日
誰もが気になるエアコンの電気代。それでも夏や冬は、エアコンのリモコンに手が伸びがちです。経済産業省資源エネルギー庁・省エネポータルサイト「家庭でできる省エネ」によると、家庭内における電化製品の1日での電力消費割合のうち、エアコンが占める割合は夏季34.2%、冬季32.7%で、どちらも1位となっています。
また、家庭全体の消費電力は夏季が13.1kWh、冬季が14.2kWhとなっているため、エアコンの電気代は冬の方が高くつく傾向にあるようです。
いずれにせよ、夏も冬も、家庭の消費電力量を上げている“真犯人”はエアコンといえます。そこで、今回はエアコンの電気代を抑える方法をご紹介します。
エアコンの電気代の目安は?
エアコンの電気代は、部屋の広さや運転モード、外気温、断熱性能、設定温度などで大きく変わります。ここでは電気料金単価31円/kWh、1カ月=30日として、ダイキン「Eシリーズ」の仕様表に記載されている定格消費電力を用いた試算例を示します。目安として捉えてください。
冷房・暖房を1ヶ月つけっぱなしにした場合
冷房・暖房を24時間つけっぱなしにすると、電気代は「消費電力(kW)×使用時間(h)×単価(円/kWh)」で概算できます。ここでは電気料金単価31円/kWh、30日間つけっぱなし(720時間)として、ダイキン「Eシリーズ」の仕様表に記載されている定格消費電力を用いた試算例を示します。
冷房の目安は、
- 6畳(0.58kW)約12,946円
- 8畳(0.72kW)約16,070円
- 10畳(0.78kW)約17,410円
- 14畳(1.37kW)約30,578円
です。
暖房の目安は、
- 6畳(0.47kW)約10,490円
- 8畳(0.635kW)約14,173円
- 10畳(0.89kW)約19,865円
- 14畳(1.41kW)約31,471円
です。
実態は暖房のほうが高い?
期間消費電力量と気温差から見る電気代
定格消費電力ベースの計算では暖房のほうが低くなる場合がありますが、ダイキンの仕様表に記載されている「期間消費電力量」を見ると、暖房の消費電力量は冷房より多くなる傾向があります。 例えば、6畳機種では冷房期間消費電力量211kWhに対し、暖房は506kWhと2倍以上の大きな差があります。
期間消費電力量とは、一定の条件のもとでエアコンを使用した場合の1シーズン(冷房約5ヶ月・暖房約6ヶ月)の消費電力量の目安であり、エアコンのカタログなどに省エネ性能の指標として記載されている数値です。
この背景には、外気温と設定温度の差(熱負荷)の違いがあります。ダイキンの解説によると、夏は外気温35℃・設定温度27℃で差が約8℃であるのに対し、冬は外気温7℃・設定温度20℃で差が約13℃となり、暖房のほうが温度差が大きくなります。
エアコンは設定温度に到達するまで強い運転が続くため、この温度差が大きいほど消費電力量も増えやすくなります。
そのため、実際の電気代は暖房のほうが高くなるケースが多いとされています。
このように、実際の消費電力は一定ではありません。また、同じ畳数でも日当たり、天井高、断熱、在室人数、設定温度、風量でも差が出ます。加えて、外出が多い家庭はつけっぱなしが必ずしも有利とは限らず、生活リズムに合わせた運転が重要です。まずは現状の使い方を見直しましょう。
夜間だけ冷房・暖房をつけっぱなしにした場合
夜間だけつけっぱなしにする場合も、計算の考え方は同じです。ここでは就寝中などの8時間×30日(240時間)を想定し、単価31円/kWh、ダイキン「Eシリーズ」の定格消費電力を用いた試算例を示します。
冷房の目安は、
- 6畳(0.58kW)約4,315円
- 8畳(0.72kW)約5,357円
- 10畳(0.78kW)約5,803円
- 14畳(1.37kW)約10,193円
です。
暖房の目安は、
- 6畳(0.47kW)約3,497円
- 8畳(0.635kW)約4,724円
- 10畳(0.89kW)約6,622円
- 14畳(1.41kW)約10,490円
です。
上記は安定運転時の定格消費電力に基づいた計算上の数値ですが、実際の電気代は暖房のほうが冷房より高くなるケースが多いとされています。
その理由は、前段落の「冷房・暖房を1ヶ月つけっぱなしにした場合」と同様、「設定温度と外気温の差(熱負荷)」にあります。
特に夜間は日中よりも外気温が大きく下がるため、暖房時は室内外の温度差がさらに広がり、設定温度を維持するためにエアコンが消費する電力量が増大しやすいためです。
一方で冷房は、夜間に外気温が下がることで設定温度との差が縮まり、日中よりも負荷が小さくなる傾向にあります。
また、暖房時に室温が大きく下がった状態から一気に暖め直すと、設定温度に達するまで最大パワーでの運転が続き、さらに消費電力が増大します。
エアコンは設定温度との差が小さくなると運転が安定して消費電力も抑えられるため、室温の変化を大きくしすぎないことが節電のポイントです。
エアコンの電気代を節約する方法
【その1】室内の空気を循環させる
冷房にせよ、暖房にせよ、エアコンが送り出した空気を扇風機などで循環させるだけで、室内の空気の温度差がなくなり、エアコンの消費電力が節約できます。なお、冷たい空気は重く暖かい空気は軽いため、冷房使用時の扇風機は床に対して水平方向に、暖房使用時は上へ向けると、一層の効果が期待できます。
【その2】こまめにフィルターを掃除する
エアコンのフィルターがゴミやホコリなどで目詰まりすると、吸い込む空気量が少なくなり、効率も低下します。フィルターは2週間に1回程度、掃除をすると効果があります。
【その3】設定温度を変えずに風量を増やす
(公財)東京電気管理技術者協会によると、エアコンの設定温度を冷房時は1度上げる、暖房時は2度下げるだけで電気料金に10%の差ができるとのこと。
一方、風量を強くしてもそこまで電力は消費せず、ダイキン社の調査では、風量「強」は設定温度を「1℃下げる」場合と比べて消費電力量が約半分になったという結果が出ています。
冷房は風量を上げることでも涼しさを感じられますので、部屋が暑いと感じた場合、温度設定を変えるのではなく風量を増やすことで、節電することができます。
【その4】こまめなON/OFFは控える
エアコンは運転開始時に多くの電気を使います。そのため、電気代を節約しようとこまめに電源を切ったり、つけたりするのは逆効果。近所のコンビニやスーパーなどに買い物に出かるときや駅まで家族を迎えに行くなど、30分以内の「ちょっとした外出」のときにエアコンを消す必要はありません。逆に、何時間も外出するときは無駄な電力消費になるので電源を落とすようにしましょう。
【その5】夏場は気温が上昇する前に冷房を入れる
夏は節約のためにと無理をして、気温が上がるまでエアコンを付けない方もいるかもしれません。しかし、これは節電・節約の観点からみると逆効果! 外気と室内温度の差が大きければ、エアコンに負荷がかかるため消費電力量が増え、温度差が小さければ小さいほどエアコンに負荷はかからず、消費電力を節約できます。夏は涼しい午前中の時間帯から早めにエアコンをつけて、電気の無駄をなくしましょう。
【その6】室外機の負担を減らす
実は、エアコンの室外機と室内機の電力消費量を比べると、室外機の方がより電気を使っています。そのため、室外機の負担を減らすだけで、電力消費を大きく抑えることができます。夏場は室外機が熱を持たないようにすることが肝心。たとえば、すだれや日よけを設置し、打ち水をすると冷房効率がUPします。また、室外機の前には物を置かないようにすることも基本です。室外機の吹き出し口をふさいでしまうと、室外機から吐き出した空気が、室外機の後ろに回りこんでしまうため、エアコンの効率が落ちてしまいます。
【その7】エアコンの買い替え
もっとも簡単かつ確実な解決方法はエアコンの買い換え。最新のエアコンは、省エネ効果も向上しています。古いエアコンを買い換えるだけで、電気代はかなり節約できますよ。
ON/OFFを控える、朝からスイッチを入れておくなどの点は、「今まで節約になると思って、逆のことをやっていた……」と感じた方もいるのではないでしょうか。以上の7つのポイントは、“やせ我慢”することなく誰でも簡単にできることばかり。みなさんも実践してみてはいかがでしょうか。
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なお、地域や契約内容によって割引の適用条件は異なるため、詳細は公式サイトの料金シミュレーション等で確認することをおすすめします。
- 旧一般電気事業者
まとめ
エアコンの電気代は、部屋の広さや使用時間、設定温度、住宅の断熱性能などによって大きく変わります。つけっぱなしにした場合や夜間のみ使用した場合の目安を把握することで、現在の使い方が適切かどうかを見直すきっかけになるでしょう。さらに、空気の循環やフィルター掃除、室外機の負担軽減といった基本的な工夫を積み重ねることで、無理なく節約につなげることが期待できます。電気料金プランの見直しも含め、総合的に対策を検討することが大切です。
<出典>
- 経済産業省 資源エネルギー庁「家庭でできる省エネ」
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/ - ダイキン工業株式会社「mission9 エアコン冷房で誤解の多い4つの節電術を検証せよ!」
https://www.daikin.co.jp/air/life/issue/mission09 - ダイキン工業株式会社「mission5-1 つけっぱなしがお得”という説は本当なのかを検証せよ!」
https://www.daikin.co.jp/air/life/issue/mission05 - ダイキン工業株式会社「Eシリーズ 仕様表」
https://www.ac.daikin.co.jp/roomaircon/products/e_series/spec - ダイキン工業株式会社「エアコンの電気代を節約する方法」
https://www.daikin.co.jp/air/life/electricbill - 家電公取協「電力料金目安単価(31円/kWh)」
https://www.eftc.or.jp/qa/ - 資源エネルギー庁「家庭向け省エネ(空調等)」
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/
