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エアコンの電気代を下げる簡単テクニック
公開日:2016年3月18日
更新日:2025年10月14日
誰もが気になるエアコンの電気代。それでも夏や冬は、エアコンのリモコンに手が伸びがちです。経済産業省資源エネルギー庁・省エネポータルサイト「家庭でできる省エネ」によると、家庭内における電化製品の1日での電力消費割合のうち、エアコンが占める割合は夏季34.2%、冬季32.7%で、どちらも1位となっています。
また、家庭全体の消費電力は夏季が13.1kWh、冬季が14.2kWhとなっているため、エアコンの電気代は冬の方が高くつく傾向にあるようです。
いずれにせよ、夏も冬も、家庭の消費電力量を上げている“真犯人”はエアコンといえます。そこで、今回はエアコンの電気代を抑える方法をご紹介します。
節約のつもりでやっていたことが
逆効果だった!?
【その1】室内の空気を循環させる
冷房にせよ、暖房にせよ、エアコンが送り出した空気を扇風機などで循環させるだけで、室内の空気の温度差がなくなり、エアコンの消費電力が節約できます。なお、冷たい空気は重く暖かい空気は軽いため、冷房使用時の扇風機は床に対して水平方向に、暖房使用時は上へ向けると、一層の効果が期待できます。
【その2】こまめにフィルターを掃除する
エアコンのフィルターがゴミやホコリなどで目詰まりすると、吸い込む空気量が少なくなり、効率も低下します。フィルターは2週間に1回程度、掃除をすると効果があります。
【その3】設定温度を変えずに風量を増やす
(公財)東京電気管理技術者協会によると、エアコンの設定温度を冷房時は1度上げる、暖房時は2度下げるだけで電気料金に10%の差ができるとのこと。
一方、風量を強くしてもそこまで電力は消費せず、ダイキン社の調査では、風量「強」は設定温度を「1℃下げる」場合と比べて消費電力量が約半分になったという結果が出ています。
冷房は風量を上げることでも涼しさを感じられますので、部屋が暑いと感じた場合、温度設定を変えるのではなく風量を増やすことで、節電することができます。
【その4】こまめなON/OFFは控える
エアコンは運転開始時に多くの電気を使います。そのため、電気代を節約しようとこまめに電源を切ったり、つけたりするのは逆効果。近所のコンビニやスーパーなどに買い物に出かるときや駅まで家族を迎えに行くなど、30分以内の「ちょっとした外出」のときにエアコンを消す必要はありません。逆に、何時間も外出するときは無駄な電力消費になるので電源を落とすようにしましょう。
【その5】夏場は気温が上昇する前に冷房を入れる
夏は節約のためにと無理をして、気温が上がるまでエアコンを付けない方もいるかもしれません。しかし、これは節電・節約の観点からみると逆効果! 外気と室内温度の差が大きければ、エアコンに負荷がかかるため消費電力量が増え、温度差が小さければ小さいほどエアコンに負荷はかからず、消費電力を節約できます。夏は涼しい午前中の時間帯から早めにエアコンをつけて、電気の無駄をなくしましょう。
【その6】室外機の負担を減らす
実は、エアコンの室外機と室内機の電力消費量を比べると、室外機の方がより電気を使っています。そのため、室外機の負担を減らすだけで、電力消費を大きく抑えることができます。夏場は室外機が熱を持たないようにすることが肝心。たとえば、すだれや日よけを設置し、打ち水をすると冷房効率がUPします。また、室外機の前には物を置かないようにすることも基本です。室外機の吹き出し口をふさいでしまうと、室外機から吐き出した空気が、室外機の後ろに回りこんでしまうため、エアコンの効率が落ちてしまいます。
【その7】エアコンの買い替え
もっとも簡単かつ確実な解決方法はエアコンの買い換え。最新のエアコンは、省エネ効果も向上しています。古いエアコンを買い換えるだけで、電気代はかなり節約できますよ。
ON/OFFを控える、朝からスイッチを入れておくなどの点は、「今まで節約になると思って、逆のことをやっていた……」と感じた方もいるのではないでしょうか。以上の7つのポイントは、“やせ我慢”することなく誰でも簡単にできることばかり。みなさんも実践してみてはいかがでしょうか。
