トイレの電気代ってどのくらい? 節約の方法とは?

公開日:2016年3月18日
更新日:2025年10月14日

トイレの電気代ってどのくらい? 節約の方法とは?

その利便性と快適性から外国人観光客にも人気の温水洗浄便座。日本における普及率は、内閣府の「消費動向調査 令和7年3月実施調査結果」によれば2025年3月末の時点で82.5%となっています。

その背景には、日本人のきれい好きな国民性が影響しているとも言われています。また、温水洗浄便座は家電のため、後付けができる点も普及率を押し上げている理由のひとつです。

しかし、家電である以上、温水洗浄便座も電気を使用します。さらにトイレは毎日使うものですから、当然、電気代も毎日かかります。その料金は安いもので1カ月約186円、高いものだと1カ月約656円です。それでは、どうすればトイレの電気代を節約できるのでしょうか?

トイレの電気代を節約する方法

基本的に温水洗浄便座の電気代は、お尻を洗う際の「洗浄機能」と便座を温めるための「暖房機能」に使われます。それを踏まえた上で、電気代を節約する方法をご紹介します。

  • 節電機能やタイマー機能を使う

    節電機能やタイマー機能を上手に使えば、「暖房機能」で利用している電気の無駄を減らすことができます。特に、旅行や出張などで長期間使用しないときは、温水洗浄便座を電源から切るようにしましょう。旅行の前は、忘れ物だけでなく、電気の消し忘れもあわせて確認するといいでしょう。

  • フタを閉める

    便座の温度が下がると、その温度を維持するために「暖房機能」が働き、電力を消費します。便座のフタを開けっぱなしにすると、便座は冷めてしまいますので、フタをしっかり閉めることで放熱を防ぎましょう。経済産業省資源エネルギー庁「家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約」によれば、フタを開けっ放しの場合とフタを閉めた場合とを比較すると年間でおよそ34.9kWhの省エネになり、電気代を年間約1,080円節約することができます。

  • 設定温度の調整

    温水洗浄便座の、便座そのものの設定温度を「中→弱」(貯湯式)に一段階下げるだけで、年間およそ26.4kWhの省エネになります。また、洗浄水の温度設定を「中→弱」(貯湯式)に一段階下げるだけで13.8kWhの省エネになります(いずれも「家庭の省エネ大事典」より)。つまりトイレのフタを閉めて、便座と洗浄水の設定温度を一段階下げるだけで、年間で約75.1kWh分(お金に換算すると約1,953円)の電気代を節約することができます。

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  • 電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める「電力料金目安単価」の31円/kWh(税込)で算出しています。
  • 電気料金の試算金額は、参考目安です。
  • 実際に請求される電気料金には、石油や石炭などの燃料価格によって変動し加算される「燃料費調整額」と、再生可能エネルギーを用いた発電補助のための「再生可能エネルギー発電促進賦課金」が含まれます。

<出典>

  • 内閣府 消費動向調査 「主要耐久消費財等の普及率(一般世帯)」
    http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/shouhi.html#taikyuu
  • 電力比較サイト エネチェンジ 「気になるウォシュレットの寿命やお手入れ・節電のポイントは?」
    https://enechange.jp/articles/saving-washletcare
  • 一般財団法人省エネルギーセンター 「家庭の省エネ大事典」
    http://www.eccj.or.jp/dict/pdf/dict_all.pdf
  • 経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ電子版」
    https://seihinjyoho.go.jp/catalog/
  • 経済産業省資源エネルギー庁「家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約」
    https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/bathtoilet/index.html#2