外出せずに適切な医療を
発熱時のオンライン診療活用法をご紹介!

公開日:2025年11月10日

発熱やかぜの症状があると、「病院に行くべきか迷う」「外出するのはつらい」と感じることも多いでしょう。

そんなときは、自宅から受診できるオンライン診療が心強い味方になります。

この記事では、発熱時にオンライン診療を利用するためのポイントや注意点をわかりやすくご紹介します!

かぜ・インフルエンザ・新型コロナウイルスの代表的な症状

熱が出た時、その原因が一般的なかぜなのか、それともインフルエンザや新型コロナウイルスなのか…とても心配になりますよね。そこで、それぞれの症状の特徴を以下のように簡単にまとめてみました。

病名 主な症状 特徴
かぜ 発熱、くしゃみ、鼻水、のどの痛み、せき、たんなど 比較的ゆっくりと症状が出て、4〜7日程度で改善することが多い
インフルエンザ 突然の高熱(38℃以上)、関節痛や筋肉痛、倦怠感、悪寒、鼻水、せきなど 急激に症状が現れ4-5日程度の経過で回復していくことが多い
新型コロナウイルス 発熱、せき、のどの痛み、味覚・嗅覚異常、関節痛、筋肉痛、頭痛、倦怠感など 幅広い症状があり、軽症から重症まで様々、回復までの期間も様々

ただし、上記はあくまで目安に過ぎません。最終的な判断は、医師の専門的な見解に委ねることが重要です。

オンライン診療とは?基本の仕組みと特徴

オンライン診療は、スマートフォンなどを使って医師とビデオ通話で診察を受けられるサービスです。

自宅から外出せずに受診できるため、通院が難しいときや感染症が流行している時期でも安心して利用できます。待合室で長時間過ごす必要がないので、感染リスクを避けられるのも大きなメリットです。

また、おくすりが処方された場合は、近くの薬局で受け取ることも、自宅まで配送してもらうこともできます。

発熱時のオンライン
診療の流れ

発熱時のオンライン診療は、以下のような流れで進みます。
状況により異なる場合もありますので、参考としてご覧ください。

  • 予約とWEB問診
    オンライン発熱外来の予約をし、WEB問診に症状や経過を入力する。
  • オンライン診察
    予約時間に、医師とのビデオ通話(カメラ・マイク必須)を開始し、症状や不安点を伝える。
  • 治療方針の説明と薬の受け取り
    診察後、医師がおくすりを処方。(薬局で受け取り or 自宅に配送)

このように、オンライン診療では、自宅にいながら診察から処方まで完結できます。

触診や検査はできませんが、発熱の多くは問診と画面越しの診察で適切に診断してもらうことができます。

オンライン診療で処方されるおくすりの例

オンライン診療でも、対面診療と同じく症状に合わせたおくすりが処方されます。

インフルエンザや新型コロナウイルスの治療では、解熱鎮痛剤などの対症療法薬に加えて、必要に応じて抗ウイルス薬が処方される場合があります。

病名 処方される可能性のあるおくすり
かぜ 解熱鎮痛剤、去痰薬、咳止め、鼻水止めなど
インフルエンザ 抗ウイルス薬(タミフル、イナビル、ゾフルーザ等)+解熱鎮痛剤など
新型コロナウイルス 解熱鎮痛剤、咳止めなどの対症療法が中心
抗ウイルス薬(ゾゴーバ等)は費用が高額で効果が限定的なのであまり処方されない

おくすりの処方や種類は、症状・重症度・基礎疾患等に応じて医師が総合的に判断するので、希望通りにならない場合もあります。

迅速抗原検査キットを
使用する場合の注意点

オンライン診療では「診察」は可能ですが、対面診療で受けられる「検査」(PCR検査や迅速抗原検査)は行えません。そのため、インフルエンザや新型コロナウイルスが陽性か陰性を確認したい場合は、薬局で販売されている「迅速抗原検査キット」を購入し、ご自身で検査を行う必要があります。インフルエンザ・コロナ同時検査キットも薬局で購入可能です。

検査キットを購入・使用する際は、次の点を必ず確認しましょう。

  • 「体外診断用医薬品」または「第一類医薬品」と記載されたものを購入する
    (「研究用」表示のキットは、性能が国によって確認されたものでないことに注意)

厚生労働省による承認キットの情報はこちらから:新型コロナウイルス感染症 一般用抗原検査キット

  • 薬剤師から説明を受け、使用上の注意をよく確認する
  • 誤った方法で使用すると正しい結果が得られないことがあるため注意

また、検査のタイミングも重要です。初期は陽性に出にくいため、発症から少なくとも12〜24時間経過してから検査しましょう。陽性の場合は、その結果を写真に撮り、WEB問診票にアップロードするなどして、医師に伝えます。

オンライン診療による受診の際の注意点

オンライン診療は発熱やかぜ症状に適していますが、以下のような場合は対面診療が必要です。

  • 強い息苦しさや呼吸困難、胸の痛み
  • 意識がもうろうとする、会話が難しい
  • けいれんが起きている
  • 急速に症状が悪化している

上記に当てはまらない場合でも、ご自身で判断できなければ、まずオンライン診療を受けて、対面診療を受けるべきかを医師に相談することも可能です。

まとめ:早期のオンライン受診が
回復への近道

近年、待合室での二次感染リスクの心配や多忙な生活スタイルによって、医療機関への受診をためらう方が増えています。とりわけ忙しい日々を送っている方や、小さなお子さまを持つご家庭では、通院の負担が大きく感じられることも少なくありません。

今では、夜間や休日でも、全国どこからでもオンライン診療を受けられるようになりました。体調に不安を感じたときは、無理をせず、オンライン診療を活用して早めに受診しましょう。

この記事の監修

金井 伸行先生

京都市の金井病院グループ理事長であり金井クリニック院長。
京都大学医学部臨床教授を務め、総合診療・救急医療に長年携わる。
365日深夜24時まで、各科の幅広い症状をオンラインで診療。
急な体調不良から慢性疾患の管理まで、全国の患者に寄り添った医療を提供している。

「J:COM オンライン診療」のよくある質問

オンライン診療に関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。オンライン診療を受診する際の参考にしてください。

「J:COM オンライン診療」を利用するにあたり条件はありますか?

J:COM オンライン診療の登録をいただくことでJ:COMが契約する医療機関の受診が可能となります。(2025年11月現在、J:COM 大分/YCVとご契約の方向けにはサービスは未提供となります)

テレビでご利用いただくには、サービスエリア内にお住まいであること、J:COM LINK もしくはオンライン診療用IP-STBにご契約いただく必要がございます。

初診からオンライン診療を受けられますか?

2022年4月より初診からのオンライン診療が可能となりました。
医師がオンライン診療可能と判断した場合、診療を受けることができます。
医師の判断によっては、対面診療となることがあります。

おくすりはどうやって受け取れますか?

オンライン診療後、医療機関から処方箋をご指定の薬局に送付します。
おくすり受け取り方法は「ご自宅 / 薬局窓口」をお選びいただけます。
ご自宅を選んだ場合、ビデオ通話でおくすりの説明を受けます。
このほか、処方箋を自宅に送ってもらうこともできます。

「J:COM オンライン診療」の登録はどのようにすればよいですか?

<MY J:COMアプリからご登録の場合>
アプリTOP画面から「オンライン診療」を選択し、「オンライン診療の登録」からご登録ください。

<PC(WEB)でご登録の場合>
こちらのWEBフォームよりご登録ください。

<お電話でご登録の場合>
0120-934-970
9:00~18:00[年中無休]

  • テレビで受診を希望する場合で、J:COM LINKのご契約がない方はお電話でご登録ください。
  • 一つの登録で、スマホ・テレビ両方でご利用が可能です。
支払い方法はどのような方法がありますか?

クレジットカードのみでの決済となります。

楽天カードはご利用いただけませんのでご了承ください。

迅速抗原検査キットはどこで購入したらよいですか?

取り扱い薬局・薬店(インターネットを含む)で薬剤師に相談して購入してください。