Wi-Fi接続カメラは注意が必要?
屋外に設置するデメリットと屋外設置に向いた防犯カメラ
公開日:2025年8月29日

Wi-Fi接続の防犯カメラは、LANケーブルの配線が不要で配線工事がいらないタイプもあり、手軽に設置できる点が魅力です。一方で、ルーターとの距離や壁・障害物、他の電波の影響を受けやすく、映像の途切れや録画不能が発生するといった注意点もあります。特に屋外で使用する場合、防水・防塵性能や夜間撮影への対応など、選ぶ際のポイントがより重要です。
本記事では、Wi-Fi接続のカメラのメリットとデメリットを解説しつつ、その注意点や、屋外に適した防犯カメラの選び方を紹介します。安心・安全な防犯対策の参考にしてください。
Wi-Fi接続の
防犯カメラとは?
Wi-Fi接続の防犯カメラとは、無線LAN(Wi-Fi)を通じてインターネットに接続できる防犯カメラのことです。
電源さえ確保できればLANケーブルを引く必要がないため、設置の自由度が高く、工事の手間やコストを抑えられるのが特徴です。近年では、Wi-Fi接続・有線接続を問わず、スマートフォンやタブレット端末からリアルタイムで映像を確認したり、アプリ経由で通知を受け取ったりできるスマホ連動型のモデルも登場しています。利便性が高いことから、個人宅や店舗などでも広く利用されている防犯カメラです。
ただし、Wi-Fiを利用するという特性上、壁や床などの障害物や周囲の電波干渉によって通信が不安定になりやすいという注意点があります。そのため、通信が不安定な場所では映像が途切れたり、遅延が発生したりすることもあるため、設置前にネット環境を確認することが重要です。
Wi-Fi接続の防犯カメラはネット環境さえ整っていれば、LANケーブルが不要なため設置が簡単で、初めて防犯カメラを導入する方にも扱いやすいのが魅力です。ただし、機種によっては電源の配線が必要な場合もあるため、設置前に確認しておきましょう。
Wi-Fi接続の
防犯カメラの
メリット

Wi-Fi接続の防犯カメラを導入するメリットは、主に以下の3つです。
- 設置場所を自由に選べる
- 配線の手間がかからず短期間で導入できる
- いつでもどこでもスマホから映像を確認できる
Wi-Fi接続の防犯カメラは、有線タイプのカメラと比べて設置場所が自由なため、一般家庭や小規模なオフィス、店舗などで広く活用されています。特にLANケーブル等の配線工事を必要としない点が評価されており、電源の確保が必要な場合はあるものの、初めて防犯カメラを導入する方にも人気です。
ここでは、Wi-Fi接続の防犯カメラを導入するメリットについて解説していきます。
設置場所を自由に選べる
Wi-Fi接続の防犯カメラは、設置場所を自由に選べる点がメリットです。有線タイプとは異なりネットワークケーブルを必要としないため、設置場所を選びやすい特徴があります。
有線カメラの場合はLANケーブルの配線が必要となり、壁の内部や天井裏を通す配線工事が必要です。そのため設置場所が制限されがちで、理想的な場所に設置できないケースも少なくありません。
一方、Wi-Fi接続の防犯カメラは、コンセントさえ近くにあれば、通信範囲内の好きな場所にカメラを設置できます。防犯カメラを設置しにくい場所でも監視を行えるのは魅力です。また、設置後に配置を変更したくなった場合でも、比較的簡単に移動できるメリットもあります。たとえば、店舗やご家庭のレイアウトを変更したい場合、有線カメラだとLANケーブルの再配線が必要です。
しかしWi-Fi接続の防犯カメラはLANケーブルの工事が不要なため、時間や費用も抑えられるでしょう。ただし、電源が必要な機種の場合は、移設先にコンセントがないと電源配線の工事が必要になるケースもあるため、設置場所は事前に確認しておくことが大切です。
配線の手間がかからず短期間で導入できる
Wi-Fi接続の防犯カメラは、LANケーブルの配線工事が不要なため、設置にかかる手間を大幅に省ける点がメリットです。
有線タイプの防犯カメラでは、ルーターから防犯カメラまでをLANケーブルで接続する必要があります。設置場所によっては、壁や天井に穴を開けて配線を通すといった工事が発生するでしょう。
一方で、Wi-Fi接続カメラは無線で通信できるため、電源を確保するだけで設置が完了します。LANケーブルの動線を考える必要がなく、機械の設置や設定が苦手な方でも比較的簡単に設置が可能です。
さらに、Wi-Fi接続の防犯カメラは、配線が少ないことでカメラを目立たせずに設置できます。店舗や自宅の景観を気にする方にもおすすめです。初期費用を抑えながら、短期間で防犯対策を始めたい方にとって、Wi-Fi接続カメラは非常に良い選択肢といえるでしょう。
いつでもどこでもスマホから映像を確認できる
スマホから映像を確認できるのは、ネットワークカメラ全般に共通する特徴ですが、Wi-Fi接続タイプであれば配線の制約が少なく、設置場所を柔軟に選べるため、こうした機能をより手軽に活用しやすくなります。たとえば、外出中に自宅の様子が気になったとき、スマホのアプリを開くだけで即座に映像をチェックできます。
万が一、不審な動きが映った場合も、即座に家族や警察へ連絡するなど、素早い対応が可能です。また、録画された映像もスマホから再生できるため、何かトラブルがあった際の確認にも役立ちます。
さらに、ペットや家族の見守りツールとしても有効で、防犯以外の目的でも日常的に活用できるのが魅力です。アプリの操作もシンプルで、専門知識がなくても扱いやすく、IT機器に不慣れな方でも安心して使えるでしょう。
場所を問わずリアルタイムで監視が可能な点は、セキュリティを重視する方にとって非常に大きなメリットです。
Wi-Fi接続の
防犯カメラの
デメリットについて

Wi-Fi接続の防犯カメラには多くの利点がありますが、すべての設置環境において万能というわけではありません。以下のようなデメリットもあります。
- Wi-Fi電波の状況によって映像が不安定になることがある
- 屋外利用には製品選びと設置場所に注意が必要
- ルーターから近い場所にしか設置できない
特に屋外での利用を検討している場合や、建物の構造上ルーターから距離がある場所への設置を考えている場合には、注意が必要です。また、有線タイプと比べると、どうしても回線状況が不安定になりやすいため、設置後に「想定通りに使えない」といった問題が発生するケースも見受けられます。
これらの点を踏まえて、ここではWi-Fi接続の防犯カメラを選ぶ前に知っておきたいデメリットについて解説していきます。
Wi-Fi電波の状況によって映像が不安定になることがある
Wi-Fi接続の防犯カメラは、無線でインターネット回線を通じて映像を送信・保存する仕組みのため、有線接続と比べて電波の干渉や障害物の影響を受けやすい点がデメリットです。Wi-Fiの電波が弱かったり、ルーターとの距離があると、映像が途切れてリアルタイムでの確認が難しくなることもあります。
さらに、Wi-Fi通信は無線であるため、犯罪者が「ジャマー」と呼ばれる電波妨害装置を使えば、通信が遮断されて録画ができなくなる可能性もあります。こうした妨害は、有線接続は影響を受けにくく、Wi-Fiのような無線接続は影響を受けやすいという特徴があります。
特に長時間の外出や旅行などの際に、リアルタイムでの監視ができなくなれば、防犯対策としての安心感が大きく損なわれてしまうでしょう。そのため、Wi-Fi接続型のカメラを導入する際は、インターネット回線への依存性を十分に理解する必要があります。
そのうえで、安定した通信環境の整備や、必要に応じてセキュリティ対策を強化することが重要です。信頼性を重視するなら、有線接続のカメラを選ぶという選択肢も検討すべきでしょう。
屋外利用には製品選びと設置場所に注意が必要
Wi-Fi接続の防犯カメラは、屋外でも使用できる製品が数多く販売されていますが、設置環境によっては注意が必要です。特に、屋外ではWi-Fi電波が壁や障害物によって遮られやすく、通信が不安定になるおそれがあります。
また、屋外は他の無線機器からの干渉を受けやすく、最悪の場合は電波が傍受されたりするリスクも否定できません。最新の技術を搭載した製品や、高度なセキュリティ対策を備えた防犯カメラなら屋外でも安心して使用できます。
しかし、市販用の安価なモデルのカメラではセキュリティ面で十分な性能が備わっていないことが多々あります。その結果、手軽に設置できるというWi-Fiカメラ本来のメリットが薄れ、導入へのハードルが上がってしまうことも考えられます。
こうした背景から、屋外設置には有線タイプの防犯カメラや専門業者が提供するサービスの方が向いているといえるでしょう。
ルーターから近い場所にしか設置できない
Wi-Fi接続の防犯カメラは、電波が届く範囲に限って設置が可能です。そのため、Wi-Fiルーターから離れた場所では電波が不安定になり、映像の遅延や録画の停止といったトラブルが起こりやすくなります。
特に一戸建ての外壁やガレージなどに設置したい場合、電波が届かず実用できないケースも少なくありません。また、5メートル以内でも壁などが電波を遮断してしまうこともあり、実際の設置時には思い通りの場所に置けないという問題に直面しがちです。
Wi-Fiの中継器やメッシュWi-Fiの導入で対処できる場合もありますが、それには追加の費用や手間がかかります。結果として、通信環境に大きく左右される点は、Wi-Fi接続カメラの隠れたデメリットといえるでしょう。
Wi-Fi接続の防犯カメラを設置する際は、ルーターから5メートル以内かつ、障害物の少ない場所への設置が基本となります。
ネットワーク接続の
防犯カメラの
使用に際しての
注意点

ネットワーク接続型の防犯カメラは、便利なセキュリティ機器ですが、注意しておくべき点も少なくありません。特に以下の3点は、導入前に押さえておく必要があります。
- 故障の原因が特定しにくい
- 通信障害などにより映像が確認できない可能性がある
- プライバシー侵害のリスクがある
それぞれの項目をみていきましょう。
故障の原因が特定しにくい
ネットワーク接続型の防犯カメラは、カメラ本体・ネットワーク機器など複数の機器が連携して動作しているため、故障の原因が特定しにくい場合があります。特にネットショップで購入できる格安のWi-Fi接続の防犯カメラになると、さらに原因の特定は難しいです。
そのため、ネットワーク接続型の防犯カメラを導入する際は、故障時のサポート体制が充実しているメーカーから導入するのがおすすめです。
通信障害などにより映像が確認できない可能性がある
Wi-Fi接続型の防犯カメラは無線通信に依存しているため、有線接続に比べて電波状況の影響を受けやすく、リアルタイムで映像が確認できない場合があります。たとえば、壁や床などの障害物、あるいは周囲の電波干渉により通信が不安定になると、映像の遅延や途切れが発生することもあります。
一方、有線接続のカメラはLANケーブルでネットワークに接続されているため、通信の安定性が高く、設置環境による影響を受けにくいという利点があります。
こうした接続方式ごとの特徴を踏まえたうえで、設置環境に応じてWi-Fi型と有線型を使い分けることが重要です。
プライバシー侵害の
リスクがある
ネットワーク接続型の防犯カメラは便利な一方で、プライバシー侵害のリスクを伴います。インターネットを介して映像をやり取りする仕組み上、不正アクセスやマルウェアによる被害を受ける恐れがあるためです。
たとえば、セキュリティ設定が甘いまま使用していると、ハッカーに侵入されてカメラの映像が外部に流出する恐れがあります。映像が盗み見られたり、悪用されたりするだけでなく、録画データの改ざんや私生活の情報を公開されるなど、重大なプライバシー侵害に発展するケースも否定できません。
対策として最も大事なのは初期パスワードの変更です。また、生年月日や0000などの推測されやすいパスワードもハッキングされる可能性があるため、他人から推測されにくいパスワードに変更することが大切です。
屋外設置に向いた
防犯カメラとは
屋外に防犯カメラを設置する場合、室内用とは異なる機能が求められます。屋外に防犯カメラを設置する際は、以下のような機種を選ぶことが大切です。
- 高い防水・防塵性能の防犯カメラ
- 夜間撮影機能と視認性確保ができる防犯カメラ
ここでは、屋外設置に求められる具体的な性能について詳しく解説します。
高い防水・防塵性能の
防犯カメラ
屋外に設置する防犯カメラは、雨や風、砂ぼこりといった自然環境の影響を直接受けるため、防水・防塵性能の高さが重要です。防水・防塵性能の高さを確認する際は「IP〇〇」の表記をチェックしましょう。
たとえば、IP56と表記された製品であれば、防水性が5、防塵性が6というようになり、雨風や粉塵にも耐えることができます。
J:COMが提供する防犯カメラは、PoE方式による電源供給に対応しており、IP56の防水・防塵性能を備えています。家庭の玄関先はもちろん、駐車場などにも安心して設置できる点がメリットです。
設置後も天候を気にすることなく、常時監視体制を維持できるため、防犯対策をしっかり強化したい方におすすめです。
夜間撮影機能と視認性確保ができる防犯カメラ
明かりの少ない場所に防犯カメラを設置する場合は、夜間や暗がりでもしっかり映像を記録できる製品を選ぶことをおすすめします。なぜなら、不審者が侵入を試みるのは、人目につきにくい夜間が多い傾向にあるためです。
明かりがない環境でもきちんと映像を残せるカメラがあれば、防犯対策の信頼性はぐっと高まります。たとえば、赤外線暗視機能搭載のカメラやLED付きのカメラなら、物体の輪郭もしっかり確認できます。
日中に比べて周囲の注意が行き届きにくい夜間こそ、しっかりとした備えが必要です。どのような場所で、何を撮影するのかといった目的を踏まえたうえで、設置環境に最適な機種を選定することが大切です。
屋外の防犯カメラは
「J:COM HOME 防犯カメラパック」が
おすすめ
屋外設置の防犯カメラを選ぶなら、「J:COM HOME 防犯カメラパック」がおすすめです。雨や塵に強いIP56の防水・防塵性能を備え、さらに夜間の暗い場所でも鮮明な映像を記録できる暗視モードを標準搭載しているため、屋外の防犯対策に必要な基本性能がしっかり揃っています。
機能 | 内容 |
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ライブビュー機能 |
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録画機能 |
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LEDライト機能 |
|
また、有線接続にも対応しているため、Wi-Fiの電波状況に左右されにくく、通信が安定している点も安心材料のひとつです。
「J:COM HOME 防犯カメラパック」は月額2,728円(税込)のレンタルで利用できるので、初期費用を大幅に抑えられます。設置や設定※4もプロにお任せできるのが大きな魅力です。
特に、2台以上のカメラを設置する場合はコストパフォーマンスの良さが際立ち、防犯対策としても死角を減らすことにつながります。
屋外の安全対策として、防犯性能と使いやすさを兼ね備えた「J:COM」防犯カメラをご利用してみてはいかがでしょうか。
月額料金 |
1台目:月額 2,480 円(税込2,728円) 2台目以降:月額 980 円 (税込1,078円) |
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基本工事費 |
9,800 円 (税込10,780円) 基本工事費割引適用:4,800円(税込5,280円) ※5※6※7※8※9 |
- アプリのダウンロードは日本国内に限る。
- 完全に光源がない場合は、赤外線照射のモノクロ映像。
- カメラの視聴にはスマートフォンならびにJ:COM HOMEアプリ(無料)のインストールが必要。PC、タブレット端末では視聴不可。視聴可能な映像は、ライブ映像とSDカードに録画された過去映像。ただし、SDカード録画に設定し容量不足となった場合、録画は古い順から消され、新しいものが上書き。
- 有料の場合あり。
- 設置月含む6カ月以内に防犯カメラを解約された方には、1台ごとに当該割引相当額を請求。
- 他サービスの追加・コース変更があった場合、別途工事費/手数料/初期費用などが必要となる場合あり。契約形態により一部適用できない場合や、ブースター設置工事費、その他追加工事費などが必要となる場合あり。詳しくはJ:COMまで。
- 当社が実施しているその他の割引と併用できない場合あり。
- 割引およびプレゼント内容は予告なく変更となる場合あり。
- 一戸建て向け防犯カメラ 基本工事費割引の適用条件はこちらから
- インターネット接続環境が必要。
- 一戸建て向けサービス。建物の状況によりご利用いただけない場合あり。ご契約台数は1契約あたり9台まで。基本工事費10,780円(税込)/台。建物構造や作業内容によって追加費用が発生する場合あり。また、本サービス稼働にかかる電気料金は、お客さまご負担。
- ご契約手続き完了後、サービスご利用開始までに数カ月時間を頂く場合あり。
- 本サービスの動作の正常・異常にかかわらず、犯罪・事故が発生した場合の損害について、J:COMは一切の責任を負わない。
まとめ
Wi-Fi接続の防犯カメラは、配線不要で設置が簡単な一方で、通信障害やハッキングのリスクがある点に注意が必要です。特に屋外利用では、防水・防塵性能や夜間撮影機能が求められ、安易な設置はトラブルを招く可能性があります。
ネットワークカメラ全般に共通する注意点としては、インターネット接続に依存するため、設置環境や通信状態に応じた製品選びが重要です。特に無線(Wi-Fi)接続のカメラは、電波の届きにくい場所では不安定になりやすいため、有線接続による安定性を重視した選択肢も検討すべきでしょう。
「J:COM HOME 防犯カメラパック」は、防水・防塵性能や暗視モードで屋外設置にぴったりなカメラです。通信方式は無線・有線の両方に対応しており、配線や設置はプロが対応するため、ネットワーク環境や電源確保も含めて安心して導入できます。月額2,728円(税込)のレンタル制なので、不要になった場合は返却が可能です。
安心・安全を守るためにも、ぜひこの機会に防犯カメラの設置を検討してみてください。
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