炊飯器・電子レンジなど、キッチン家電の電気代はどのくらい?
公開日:2016年3月18日
更新日:2025年10月14日
キッチンにある家電製品は、消費電力の高い家電が多くあります。炊飯器や電子レンジ、食器洗い乾燥機やホットプレートはその代表とも言える存在。では、頻繁に使うこれらの家電の電気代はどれくらいかかるのでしょうか。
キッチン家電の電気代
早速、それぞれの電気代を見てみましょう。計算には、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電力料金目安単価の31円/kWh(税込)を使用します。
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炊飯器
炊飯器は、炊飯時と保温時で消費電力が変わります。経済産業省資源エネルギー庁「2025年8月1日 省エネ性能カタログ電子版」によると、「IHジャー炊飯器5.5合以上8合未満」の場合、炊飯時の平均は1回163.4W、保温時は1時間あたり16.83Wです。電気代は炊飯1回あたり0.1634kW×31円=約5.07円、10時間保温すると、0.01683kW×10時間×31円=約5.22円ですから、1回ご飯を炊いて10時間保温すると約10.29円の電気代がかかることになります。
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電子レンジ
最新機種を参考に、電子レンジの消費電力を1,000Wと仮定します。これを6分使用した場合の電気代は1kW×0.1時間×31円=3.1円となります。
ちなみに、電子レンジは出力ワット数によって電気代が変わります。ワット数を自分で選択するタイプのものだと「500W」「1,000W」といった表記があります。また、ワット数ではなく、料理名や調理方法を選ぶと、自動でワット数を選択するものもあります。
前者の、ワット数で表示されている電子レンジの場合、実際に使用している消費電力はその1.5~2倍になるので注意が必要です。使用電力を計算しているのに、電子レンジを使うとブレーカーが落ちてしまうという人は、表示と実際の消費電力のズレが原因の可能性があります。※電子レンジの「定格高周波出力」と「定格消費電力」の違いについては「kWとkWhの違いとは?意外と知らない電力の単位」を参照ください。
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食器洗い乾燥機
食器洗い乾燥機は、メーカーや機種、サイズ、使用するコースなどによって消費電力に幅があります。ここでは仮に消費電力を700Wとし、洗いと乾燥で1時間を要するとします。その場合、食器洗い乾燥機の電気代は1回、0.7kW×1時間×31円=21.7円となります。
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ホットプレート
ホットプレートも消費電力の高いキッチン家電のひとつです。一般的なホットプレートの消費電力は最大1300Wで1時間使用とした場合、電気代は1.3kW×1時間×31円=40.3円となります。
キッチン家電の電気代を節約する方法
キッチン家電の電気代は、1回あたりの金額は少額ですが、毎月それぞれ積み重なることを考えれば、決して小さくありません。では、キッチン家電の電気代を節約するには、どんな方法があるのでしょうか。
たとえば、炊飯器は、保温機能をなるべく使用しないようにします。もしくは、古いタイプを使っている場合には、前述した通り、最新のものに買い替えるだけでも電気代の節約になるでしょう。もしご飯が残ってしまった場合には、保温せずにレンジで温め直した方が経済的です。また、電子レンジは中が汚れていると余計な電気代がかかります。いつでも効率良く温められるよう、電子レンジはこまめに掃除するようにしましょう。
他に考えられる電気代を下げる方法は、料金プランを見直すこと。電力自由化を機に、さまざまな小売電気事業者を選べるようになりました。ケースによっては、乗り換えるだけで電気代が大幅に下がることもあります。ぜひ検討してみましょう。
<関連ページ>
- 電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める「電力料金目安単価」の31円/kWh(税込)で算出しています。
- 電気料金の試算金額は、参考目安です。
- 実際に請求される電気料金には、石油や石炭などの燃料価格によって変動し加算される「燃料費調整額」と、再生可能エネルギーを用いた発電補助のための「再生可能エネルギー発電促進賦課金」が含まれます。
