持ち家? 賃貸? 引っ越し先のケース別、電気の契約と正しい電気料金プランの選び方
電力自由化の最大のメリットは、個々のライフスタイルに合わせて電力の料金プランを選択できること。これまでの電気使用状況を踏まえたうえで料金プランを賢く選べば、電気代を安く抑えることができます。
しかし、慎重にならなければならないのが引っ越しを控えている人。引っ越しで生活環境がガラリと変われば、電気使用状況も大きく変化する可能性があります。そうなると、何を踏まえて小売電気事業者を選べばいいのか迷いますよね。
そこで今回は、引っ越しの際の小売電気事業者選びにはどのようなことに留意する必要があるのか、大きく3つのケースに分けて見ていきます。
ケース別で考える、引っ越し先での電気の契約・料金プラン選びのポイント
(1) 賃貸から持ち家になる
(2) 持ち家から賃貸になる
(3) 引っ越し先が遠方である
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(1)賃貸から持ち家になる
プラン選びに関してとくにポイントとなるのがソーラーパネル設置予定の有無。屋根などにソーラーパネルを設置できる場合は自宅で電力をまかなえることになりますので、その点を加味した買電量を踏まえ、料金プランを選ぶ必要があります。現在、各小売電気事業者からはさまざまなプランが登場していますが、今後は売電と買電をセットにしたプランなども登場するかもしれません。
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(2)持ち家から賃貸になる
電力自由化では基本的に自分の好きな小売電気事業者と契約することができますが、賃貸物件、特にマンションなどの集合住宅では、建物全体が決まった電気事業者とすでに一括受電契約をしているケースもあります。その場合、自分で事業者を選ぶことはできませんので確認が必要です。自身で選ぶことができる場合は、スマートメーターが設置されていることを確認しましょう。
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(3)引っ越し先が遠方である
転勤や単身赴任などで、今住んでいる場所から遠くに引っ越すケースもあるかもしれません。小売電気事業者によっては営業エリアが限定されていることがあります。この時、引っ越し先でこれまで供給を受けていた事業者から電気の供給が受けられない場合は、解約など事業者との間で手続きが必要になります。
また、意外と抜け落ちてしまいがちなのが、現地の気温。北海道や沖縄など極端に寒かったり暑かったりするエリアは、従来とは冷暖房の使用状況が大きく変わることを忘れてはいけません。些細な生活環境の変化も加味した上で、慎重に料金プランを選ぶようにしましょう。
電力自由化スタート後、各社から出される新料金プランは一度契約すると解約に違約金がかかるケースも少なくありません。自分に合っていないプランを選んでしまったばっかりに、ムダなお金を払うことのないように注意したいものです。
最終更新:2016/3/18
<関連ページ>
料金メニュー/J:COM
https://www.jcom.co.jp/service/electricity/price/
<出典>
- 電力取引監視等委員会 「一般消費者の皆様へ ~電力小売全面自由化について~」
http://www.emsc.meti.go.jp/info/faq/answer.html