知っておくと便利! 一人暮らしの電気代の平均額と節約法
一人暮らしの多くの人が気になる毎月の光熱費。中でもとくに高い割合を占めるといわれているのが電気代です。
では、一人暮らしの電気代の平均額はいくらなのでしょうか。また、もっと電気代を下げたいと思う場合、どんな方法があるのでしょうか。
電気代を節約する方法
夏と冬に電気代がかさむのは、室内の温度を調整するため。また、夏場よりも冬場の電気代の方が高くなるのは、温度調整により多くの電気機器を使うからです。電気代を節約するためには、まずこのような背景を理解しておくことも大切です。
では、具体的に何をすれば、電気代を節約できるのでしょうか?
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エアコンを効率良く使う
経済産業省資源エネルギー庁は、エアコンの設定温度を夏は28度、冬は20度を目安にすることを推奨しています。夏は冷房の設定温度を1度上げるだけで約10%の節電、冬は暖房の設定温度を2度下げるだけで約10%の節電になるといわれています。また夏場は、冷房より除湿の方が電気代も安いので、冷房ではなく除湿を活用するといいでしょう。
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照明をLEDに変更する
一般社団法人日本照明工業会によれば、LED照明の消費電力は、ほぼ同じ明るさになる一般電球やミニクリプトン電球の照明器具と比べて約1/5~1/8。点灯時間の長いリビングのダウンライトや屋外の玄関灯、ガーデンライトなどと変更することで節電になります。また、LEDの寿命は約40,000時間と非常に長く、ランプ交換の回数も減らすことができます。
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節電タップで「待機電力」をカットする
家電をコンセントに差し込んでいるだけでも電気代はかかります。そこで発生するのが待機電力です。待機電力は電気代の約5%を占めるといわれています。月額6,000円の電気代なら300円は待機電力の電気代。節電タップを使えば、スイッチ1つで待機電力をカットできます。使用しない家電の電源は、しっかりオフにしましょう。
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冷蔵庫の電気を無駄使いしない
冷蔵庫を開ける時間はなるべく短くしましょう。冷蔵庫を空ける時間が長くなると、中の温度が上昇し、それを冷やすために余計な電力を消費することになります。また、冷蔵庫に必要以上に物を詰め込むと、冷却効率が悪くなるため70%をメドに入れるのが理想です。逆に冷凍庫は物を詰めた方がお互いを冷やし合うため、冷却効率はアップします。
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炊飯器の保温機能を極力使わない
ご飯を保温している間も電気代はかかります。もし炊いたご飯が残ってしまった場合、保温機能を利用するよりも、その日に食べるなら「冷蔵保存」、翌日以降なら「冷凍保存」する方が電気代を節約できます。どちらも食べるときに、必要な分量だけレンジで温めましょう。
日本人の家計の電気代はここ数年、上昇傾向にあります。以前は単身世帯の1カ月の平均電気代が5,000円前後で推移していましたが、2013年、2014年は10%近くも上昇。その背景には2011年の東日本大震災の影響で、大幅な値上げを実施した地域の電力会社※1が多かったことなども要因です。
電力自由化のスタートに伴い、新規参入した小売電気事業者の多種多様な料金プランが登場しています。電気の使用量によっては、電力会社を乗り換えるだけで電気代が下がるケースもあります。電気代を節約したい人は、自分のライフスタイルに合った料金プランを探してみることから始めてみてはいかがでしょうか?
最終更新:2016/3/18
- 旧一般電気事業者
<出典>
- 総務省統計局「家計調査」
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001135067 - 一般社団法人日本照明工業会「始めよう!あかりの省エネ」 LEDの特長
http://www.jlma.or.jp/akari/led/tokuchou.html