企業の社会的責任(CSR)地域社会とともに

奨励会支援および「J:COM賞」創設について

日本の将棋界を担う若者たちへ 奨励会支援と「J:COM賞」の創設

J:COMは日本将棋連盟内の棋士養成機関である奨励会の運営に活用いただけるよう、毎年寄付を行います。奨励会への企業支援は当社が初となります。また、新たに棋士となる四段昇段者のこれまでの精進・努力を称え、棋士として活躍して頂くことを応援できる品物を「J:COM賞」として贈呈します。今後の大一番で着用していただくことを願い、2021年度は仕立券付スーツ服地を贈呈します。
「J:COM賞」の授与は、大会に参加する子どもたちの目標となる存在になってほしいとの願いから、「J:COM杯 3月のライオン 子ども将棋大会」の会場を中心に行います。
奨励会からは、通常、年間4人がプロ棋士になり、また原則26歳までという年齢制限の中、才能あふれる子供たちが切磋琢磨し、人間形成する場でもあります。 J:COMは、プロ棋士という狭き門に向かって一途に取り組む若者たちを応援してまいります。

参考:2021年 8月3日 News Release

< 2021年度 贈呈式 >

高田 明浩 四段(2021/10/30 子ども将棋大会東海大会内)

受賞コメント
第3回の千葉大会に参加させていただきましたが、その時は奨励会に入ることは決まっていたものの、まだ自分が棋士になれるのか不安な気持ちでした。今棋士となってこのような賞をいただけることをとても光栄に思います。
アマチュアの時は、数多くの大会に参加をしていました。J:COM杯をはじめ、小中学生向けの大会がたくさんあると思いますが、そういった大会にたくさん出ることや、自宅でネット将棋や、たくさん本が出ている詰将棋などでしっかり勉強することが上達の一歩になると思います。
奨励会では、自分が地方在住ということもあり、なかなか研究相手にも恵まれないことがあったのですが、東海地方の同じ奨励会員たちや、アマチュアの方々に声援をいただき、それを励みに棋士になることができたと感じています。「プロ棋士になる」という一番の目標は叶えることができました。これからも危機感をもって精進していきます。
尊敬する棋士には、藤井三冠がいます。インタビューでの受け答えや、将棋に対する向き合い方が素晴らしいと感じており、少しでも藤井三冠の姿勢を見習って強くなれたらと思います。藤井先生とは、小学6年生で奨励会に入った時から同じ研究会に所属しており、今まで4、50局対局をさせていただきました。小学生や中学1年生頃には、自分としては藤井先生を「ライバル」だと思い、一生懸命指していたことを懐かしく思い出します。
私は小学3年生で将棋を始めたのですが、この大会に参加されている方の中にはもっと若い方もいると思いますし、またそれ以上の方や、少し将棋を始めるのが遅かったという方についても、今はネット将棋や将棋ソフトもあるので、プロになる夢を諦めず頑張ってほしいと思っています。

参考:2021年11月1日 お知らせ

左から、J:COM田口、高田明浩四段、
杉本昌隆八段、室田伊緒女流二段

井田 明宏 四段(2021/11/23 子ども将棋大会関西大会内)

受賞コメント
このように賞をもらえる機会はなかなかない為、大変光栄なことだと感じています。
私は山口県に住んでいる時に将棋を覚えましたが、将棋人口が多くなく、将棋へ触れる機会も少なかったため、広島や大阪の大会に参加していたこともありました。
将棋大会は、子どもたちが一番強くなれる場所であると思います。昨今はコロナ禍で、対面で将棋を練習する機会もなくなってきました。自分自身も、普段やっていた練習が出来なくなり、調子が出ないこともあります。ネットで将棋が出来る時代とはいえ、対面で将棋を指せるということは何かしらプラスになる重要な機会だと思います。
自分の奨励会生活は、順調とは程遠いものでした。奨励会に入った年齢も遅く、昇級スピードも並みで、棋士になれるかどうか自分でも信じられない10年間でした。しかし、将棋以外を職業にする選択肢を考えられなかったので、可能性が低くても棋士を目指して頑張るしかないとずっと思っていました。
奨励会在籍中は、金銭的にも余裕がなく、また肩書としても何もない状態であった為、今回のような賞は、奨励会を卒業したばかりの棋士に向けた支援としてとてもありがたいものだと感じています。
棋士として、今後色んな人に将棋を見てもらいたいと思っています。その為には、自分がたくさん勝たなければならないと感じています。勝率7割を目指し、頑張りたいと思います。また、関東の山本四段が三間飛車に対し深い戦法愛を持っているように、得意戦法の第一人者になることも目標の一つです。
棋士を目指す子どもたちには、将棋を楽しむ気持ちが大事であることを伝えたいと思います。勉強の中にはやりたくないものもあるし、負けてしまって逃げ出したい気持ちになることもあるでしょう。でも、そういった時に、将棋を指すこと自体を楽しめれば無理なく続けられるし、そうしていけば、棋士になるという目標もきっと達成できると思います。

左から、J:COM田口、井田明宏四段、
横山友紀四段、福崎文吾九段

横山 友紀 四段(2021/11/23 子ども将棋大会関西大会内)

受賞コメント
実は第一回の地方大会に参加をしていた為、偶然に驚くとともに、うれしかったです。
自身が将棋を覚えたのは学童保育で、低学年の頃でした。そこから、小6ぐらいまで井上先生の教室に通いました。小学校の頃は広瀬先生を目標に、四間飛車を真似しはじめ、小5から奨励会3段まで同じ戦法を続けていました。
奨励会の頃を振り返ると、伸び悩んでいた高校時代を思い出します。高校生の頃は、自分には将棋しかない、と思い苦しい時期がありましたが、大学生になり、様々な経験を通して視野が広がり、将棋以外から良い影響を受けることができたと感じています。その頃には戦法も変わり、藤井猛先生に憧れるようになりました。
この大会に参加しているお子さんたちを見ていると、最新(の)型を指していたり、自分の世代ではやっていた戦法があまり見られなくなっていたのが印象的です。
子どもとは思えない真剣さがあり、自分たちの時代よりも将棋熱心な子どもたちが多いと感じました。熱量そのままに、今後も頑張っていってほしいと思います。
今後の目標は、将棋を今後より一層楽しむことと、師匠である井上先生のような礼儀正しい人になることです。

狩山 幹生 四段(2021/12/2 関西将棋会館)

受賞コメント
棋士となってこのような賞をいただけることを、とても光栄に思います。
実は、自分も大阪であった関西大会に、小学4,5年生頃に出場していました。その時の経験がプロ棋士を目指すきっかけの一つとなったので、こうした賞をいただけることが大変感慨深いです。これから、いただいたスーツを大きな一番で着用できるよう頑張っていきたいと思います。
はじめは、祖父に将棋を教えてもらいました。そこからは、ネットで1年程指していて、小学2年生頃に初めて同い年位の子と対局することになりました。最初はなかなか勝てなかったのですが、教室に通い出してから勝てるようになり、将棋が楽しくなったのを覚えています。
奨励会には7年在籍していましたが、振り返ると苦しかったことの方が多いような気がします。
それでも、倉敷の先生方が昇段するごとにお祝いをしてくれ、それを励みに頑張ることができました。
同年代の藤井四冠とは、自身が藤井四冠の東海地方の友達と仲が良く、奨励会前に一緒に話をすることもありました。奨励会の会館で、藤井四冠が五段か六段だった頃に、高田くん(高田明浩四段)と一緒に泊まったことも覚えています。雲の上の存在ではありますが、親しく接してもらって優しい人だな、と思っていました。自身も藤井四冠のことを応援もしていて、また同時に目標の存在だと感じています。
今後の抱負については、まずは自分の力をつけて、目の前のデビュー戦等でしっかり良い将棋を指したいと思います。目標の棋士は、同じ岡山県出身の菅井先生です。将棋が強いのは勿論、菅井先生は地元にずっと住んでおられて、多忙の中でもファンの方々を大事にされています。そういったところを見習って目標にしたいなと感じています。今後も、奨励会の頃の気持ちを忘れずにがんばっていきたいです。
将棋が好きという気持ちがあるからこそ子どもたちは強くなると思うので、まず将棋を好きになってほしいと思います。また、強くなるには親御さんの協力も必要です。親御さんや周りの人に感謝の気持ちをもつことも強さの一因だと思うので、そういった部分も大事にしてほしいです。

左から、井上慶太九段、J:COM田口、
狩山幹生四段、脇謙二九段