iPhoneのバッテリー寿命はいつ?交換するタイミングや寿命を延ばす方法を紹介

iPhoneは日々進化しており、バッテリーも長時間駆動かつ長持ちと認知されていますが、バッテリーは消耗品のため、使用しているうちに劣化してしまいます。

iPhoneのバッテリーが劣化してしまうと、充電がすぐに切れたり、急に電源が落ちてしまったりすることもあるため、バッテリーの寿命や交換の目安を知っておくことが大切です。

この記事では、iPhoneのバッテリー寿命や交換のタイミング、バッテリー寿命を延ばす方法を紹介します。

iPhoneのバッテリー寿命はおよそ2~3年

iPhoneに搭載されているバッテリーはリチウムイオンバッテリーです。リチウムイオンバッテリーは、リチウムイオンが「プラス極」と「マイナス極」を移動する際の化学反応によって電力を生み出す仕組みで、主に以下のような特徴があります。

  • 高速充電
  • 長持ち
  • 小型軽量化が可能

iPhoneの場合、リチウムイオンバッテリーの寿命は、2~3年とされているため、交換の目安として覚えておくと良いでしょう。

iPhoneのバッテリーの仕組み

iPhoneのバッテリーは充電と放電のサイクルを繰り返し、使用時間とともに消耗して、容量が低下します。

Appleの公式によると、iPhoneで使用されているリチウムイオンバッテリーは「フル充電サイクルを500回繰り返した時に、本来の容量の最大80%を維持できるように設計」となっています。

フル充電サイクルとは、バッテリーを0%から100%まで充電した時を1回とした場合をさしています。

例えば、バッテリー容量の75%を1日で消費して、夜中にフル充電し、翌日25%を消費した場合は、2日で1回の充電サイクルが完了することになります。

つまり、2日で1回の充電サイクルを維持して使用した場合は、2年半程度で本来の容量の最大80%に低下する計算です。

一般的には、フル充電サイクル500回がiPhoneのバッテリー寿命として、ひとつの目安になると考えられており、その期間がおおよそ2年~3年程度になります。

ただし、ユーザーによって毎日のバッテリー消費量は異なるため、実際のバッテリー寿命は使い方次第で大きく変わることを覚えておきましょう。

iPhoneのバッテリーが劣化する理由

iPhoneのバッテリーが劣化する主な要因には以下のようなことが挙げられます。

  • 経年劣化
  • 過充電
  • 極端な高温環境

リチウムイオンバッテリーは、充電と放電を繰り返すことで電気を貯める力が弱くなるため、充電を何度も行うとバッテリーが劣化します。

また、フル充電の状態で充電器を充電ケーブルに差したままにする過充電もバッテリーに負担がかかり、劣化を早める原因になるため、注意しましょう。

そのほか、Appleの公式によると、極端な高温下ではバッテリーに負担がかかることが明記されています。

特に35℃を超える場合は、バッテリー容量に回復不能な損傷を与える可能性があるので、高温の場所にiPhoneを置くのは避けたほうが良いです。なお、iPhoneの周辺温度は16℃~22℃が推奨されているので、覚えておくと良いでしょう。

iPhoneのバッテリー寿命を延ばす方法

iPhoneのバッテリーは、適切な充電と放電を行うことで、寿命を延ばすことができる可能性があります。ここでは、充電と放電の観点からiPhoneのバッテリー寿命を延ばす方法を解説します。

充電方法を見直す

充電の方法でiPhoneのバッテリー寿命を延ばせる可能性があります。バッテリー寿命を延ばす主な充電方法は以下です。

  • iPhoneの充電を最適化する
  • iPhoneを使いながら充電をしない

iPhoneには、フル充電状態の時間を減らし、バッテリーの劣化を遅らせる機能が備わっています。

設定が必要になりますが、機能を活用すれば充電が80%を超えると自動的に充電速度が遅くなるため、過充電状態を避けることが可能です。特に、寝ている間に充電する時などに便利な機能なので、活用してみましょう。

iPhoneの充電を最適化する設定・確認方法の手順は以下です。

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「バッテリー」をタップ
  3. 「バッテリーの状態と充電」をタップ
  4. 「バッテリー充電の最適化」をONにする

また、iPhoneを使いながらの充電をすると、デバイスが熱を持ちやすくなるため、バッテリーの劣化が加速します。リチウムイオンバッテリーは熱に弱いため、充電時はできるだけアプリなどの使用を避けるようにしましょう。

iPhone使用中のバッテリー消費を抑える

iPhoneのバッテリーは、充電と放電を繰り返すことで劣化するため、バッテリー消費を抑えれば充電と放電の回数を減らすことができ、結果的にバッテリー寿命を延ばせる可能性が高いです。

iPhoneのバッテリー消費を抑える主な方法としては、以下のようなことが挙げられます。

  • 最新のソフトウェアにアップデートする
  • 低電力モードをオンにする
  • 明るさを調節する
  • Wi-Fiを使う
  • 通知機能をオフにする
  • バックグラウンド処理を止める

iPhoneに搭載されているiOSは定期的にアップデートされており、なかにはバッテリー消費に関係するアップデートもあります。そのため、iOSを常に最新の状態に保つことでバッテリー消費を抑えることにつながります。

また、バッテリーの消費を抑えるためには、低電力モードの設定や明るさの調節、通知機能のオフなどを行うのもおすすめです。ただし、人によって必要な設定は異なるため、iPhoneが使いにくくならないように注意しましょう。

iPhoneのバッテリー交換の
タイミングは?

バッテリーの交換目安は、容量が本来の80%前後になったタイミングです。iPhoneは、バッテリーの最大容量がおおよそ80%未満でバッテリーが「著しく劣化している」とされるため、交換の判断基準として覚えておきましょう。

バッテリーの最大容量の確認方法は、以下の通りです。

「設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態と充電」の順にタップ。

「最大容量」の横に「○○%」と表示されているのが現在のバッテリー最大容量です。

なお、バッテリーの最大容量に関わらず、以下のような場合は早急に交換が必要な症状になるので、注意してください。

  • 本体の形が変わる
  • 本体の発熱
  • 突然のシャットダウン
  • 動作に異常が見られる

上記のような状態でiPhoneを使い続けると、急に反応しなくなったり、発熱によるやけどをしたりする場合もあるため、バッテリーの交換をおすすめします。

バッテリーが寿命を迎えたら選択肢は2つ

iPhoneのバッテリーが寿命を迎えた時は、基本的に以下の2つの選択肢があります。

  • バッテリー交換をする
  • 新しいスマホに交換する

それぞれ解説します。

バッテリー交換をする

選択肢のひとつめとしては、iPhoneのバッテリー交換があります。バッテリーは「Apple公式サイトからの配送で交換」または、「Apple Storeや正規プロバイダで交換」が可能です。

配送、持ち込みでのバッテリー交換には、電話予約またはサイトからの手続きが必要です。また、バッテリーの交換には以下のように、一定の期間が必要になる場合もあるので、覚えておきましょう。

交換方法 期間
配送での交換 5~7日営業日
Apple Storeまたは正規プロバイダでの交換 即日または5~7営業日

バッテリーの交換費用は、AppleCare+に加入していれば、バッテリーの蓄電容量が本来の 80% 未満に低下している場合、無料です。

ただし、保証対象外の場合は機種によって交換費用が以下のように異なります(2023年6月時点)。

モデル 費用
iPhone14シリーズ 14,900円(税込)
iPhone X~iPhone13シリーズ 12,800円(税込)
iPhone SE、iPhone8以前の機種 10,500円(税込)

なお、iPhoneのバッテリーは自分で交換したり、非正規店で交換したりすることもできますが、何かあった場合は保証の対象外になります。トラブルが生じる可能性もあるため、バッテリーは正規の方法で交換してください。

新しいスマホに交換する

iPhoneがバッテリー寿命を迎えている場合は、そもそも使用期間が長いことが予想されるため、機種変更をするのもひとつの手段です。

新しくiPhoneを買い替えるなら、価格を抑えたiPhone SE(第三世代)を検討してみてはいかがでしょうか。

iPhone SE(第三世代)は、iPhone14、iPhone13と同様の「A15 Bionicチップ」で電力効率が向上されているため、バッテリーが長持ちするほか、5G対応や耐落下性能の向上、防塵・防沫性能のように、さまざまなニーズに対応した機能が備わっています。

iPhone SE(第三世代)の基本情報は以下です。

機種名 iPhone SE(第三世代)
容量 64GB、128GB
バッテリー容量 最大15時間のビデオ再生が可能
端末料金 64GB:69,696円(税込)
128GB:77,616円(税込)

なお、新しいiPhoneに交換する際には、データ移行が必要になります。あわせて「iPhoneのデータ移行はクイックスタートが簡単で便利!手順や注意点を紹介」もご覧ください。

バッテリー寿命で新しいスマホに交換するなら同時にプランも見直してみる

iPhoneの買い替えを考えるのであれば、一緒にプランの見直しも行うのがおすすめです。特に、長年プラン変更をしていない方は、プランの見直しによって通信費を節約できることもあるので、機種変更を機に見直してみましょう。

また、プランだけでなく、契約中のプロバイダの見直しもしてみると通信費がよりお得になることがあるので、状況に合わせてプロバイダの変更も検討してください。

コストを抑えたいなら
「J:COM MOBILE」がおすすめ

毎月のスマホのコストを抑えたいなら「J:COM MOBILE」がおすすめです。

「J:COM MOBILE」では、1GBで月額980円(税込1,078円)からの料金プランを用意しているため、低コストでスマホを利用できます。

データ容量 1GB 5GB 10GB 20GB
データ盛
適用時
5GB 10GB 20GB 30GB
月額料金※1 980円
(税込1,078円)
1,480円
(税込1,628円)
1,980円
(税込2,178円)
2,480円
(税込2,728円)
J:COMモバイル
最強ヤング割
適用時
- 6ヵ月間
500円
(税込550円)
6ヵ月間
1,000円
(税込1,100円)
6ヵ月間
1,500円
(税込1,650円)

余ったデータ容量は翌月に自動で繰り越し※2となるので、使用が少ない月でもデータ容量が無駄になることもありません。

また、J:COMサービスとセットで「データ盛※3」が適用されれば、さらにお得です。「データ盛」適用時の料金は上記になるので、状況に合わせてご検討ください。

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  • 別途ユニバーサルサービス料、電話リレーサービス料および通話料・SMS通信料などが必要です。
  • 余ったデータ容量は翌月末まで利用可能
  • データ盛適用で1GBがデータ増量で5GB、5GBがデータ増量で10GB、10GBがデータ増量で20GB、20GBがデータ増量で30GBとなります。適用条件はこちら
  • J:COM モバイル最強ヤング割の適用条件はこちら

まとめ

iPhoneのバッテリー寿命は搭載されているリチウムイオンバッテリーの寿命です。バッテリー交換のタイミングは人によって異なりますが、一般的には2年~3年程度が目安になるので、覚えておきましょう。

また、バッテリーが寿命を迎えた場合は、バッテリー交換または機種変更の2つの選択肢があります。

もしも機種変更をするのであれば、同時にプランや契約プロバイダも見直すと、通信費の削減につながる可能性が高いので、おすすめです。

「J:COM MOBILE」なら、低価格の料金プランがあるほか、「データ盛」の適用できる方よりお得にiPhoneを利用できます。

バッテリー寿命でiPhoneの交換を考えている方は、一緒に「J:COM MOBILE」もぜひご検討ください。

  • 「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。

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