インターネットの回線速度の快適さの目安は?
計測方法や遅い場合の解決法を紹介!
更新日:2026年6月19日
インターネットを利用していて「通信速度が遅い」「なかなか動画がはじまらない」などと困ったことがある方も多いのではないでしょうか。
また、そもそも通信速度とはなにか、どうしたら速度がわかるのかなど疑問や悩みを抱えている方もいると思います。
この記事では、通信速度の基本知識や測定方法、快適に使うための速度の目安などを解説します。通信速度が遅くなった時の対処法も紹介しているのでぜひ参考にしてください。
なお、ネット回線そのものの仕組みについて詳しく知りたい方は、「ネット回線とは?初心者でも損しない選び方、開通までの流れを徹底解説」もあわせてご参照ください。
インターネットの回線速度の単位
通信速度の単位は「bps(ビー・ピー・エス)」です。「bit per second」の頭文字を取ったもので、1秒間に何bitのデータ送受信ができるかを示しています。bitはデータ量の基本の単位で、8bit=1Byte(バイト)です。
通信速度が速いほど同じ時間により多くのデータを送受信でき、Webページや動画の読み込みが速くなったり、短い時間でコンテンツをダウンロードしたりできます。
1Byteは半角英数字1文字分にあたり、ひらがなや漢字などの全角文字1文字分は2Byteの容量となります。
よく使われる通信速度の単位をまとめると、以下のとおりです。
| 通信速度の単位 | 換算 |
|---|---|
| kbps(キロ・ビー・ピー・エス) | 1kbps=1,000bps |
| Mbps(メガ・ビー・ピー・エス) | 1Mbps=1,000kbps |
| Gbps(ギガ・ビー・ピー・エス) | 1Gbps=1,000Mbps |
インターネット回線の通信速度では、「Mbps」や「Gbps」の単位がよく用いられます。
Mbpsはbpsの100万倍、Gbpsはbpsの10億倍を表す単位です。Mbpsの1,000倍の単位がGbpsとなります。
ベストエフォートとは何か
インターネット回線の通信速度を語る際によく用いられる「ベストエフォート」とは、ベストエフォート型と呼ばれる方式のことを指します。これは、事業者が公表している通信速度はあくまで理論上の最大値であり、実際の速度はその時々の利用状況によって変動するという仕組みです。
ベストエフォート型は、一定のサービス品質が保証される「ギャランティー型」とは異なり、接続ユーザー数やルーター・デバイスの処理性能などによって速度が左右されます。そのため、利用者が集中する時間帯や設備の処理状況によっては、公表値より実速度が遅くなることが珍しくありません。
一方で、ギャランティー型と比べて月額料金などを低めに設定できるというメリットがあります。家庭用の光回線の多くがこのベストエフォート型で提供されている、という前提を理解しておくと、速度に関する不満や疑問も切り分けがしやすくなります。
インターネットの回線速度には
上り(のぼり)と下り(くだり)がある
インターネットでの通信には「上り」と「下り」があり、「上り速度」「下り速度」がそれぞれ存在します。
| 通信の種類 | 具体例 |
|---|---|
| 上りの通信 |
|
| 下り通信 |
|
「上り速度」はデータを送信(アップロード)する時の速度です。メールの送信、動画やSNSの投稿などで、上りの通信を行っています。
一方、「下り速度」はデータを受信(ダウンロード)する時の速度です。メールの受信、ウェブページやSNSの閲覧、動画の視聴、コンテンツのダウンロードなどは、下りの通信となります。
オンラインゲームではPing値の値も重要
Ping値はインターネット回線の応答速度のことで、単位は「ms(ミリセカンド)」です。「ピン値」「ピング値」などと読みます。
Ping値は、端末とサーバーの間をデータが往復するのにかかる時間であり、Ping値が小さいほど、例えばオンラインゲームでの操作が反映されるまでのラグが少なくなります。
Ping値は特にオンラインゲームをするなら確認をしておきたい数値です。シューティングゲームやアクションゲームなど、時間的にシビアな操作が求められるゲームではより重要になります。
通信速度と回線速度の違いは?
通信速度と似たような言葉に回線速度があります。回線速度は、通信速度と同じような使い方がされる場合と、使い分けがなされることがあります。使い分けがなされる場合、回線速度は利用している回線で通信できる技術規格上の最大速度をさすことが多いです。
例えば、100Mbpsの回線速度をもつインターネット回線は1秒間に100Mbの情報を送信できますが、ネットワークの混雑や時間帯など、さまざまな状況で実際の通信速度は回線速度よりも遅くなります。
通信速度の測定方法は?
通信速度は、各種スピードテストサイトで測定が可能です。通信速度を測定できるスピードテストサイトをいくつか紹介します。
USENスピードテスト
USENスピードテストでは「測定開始」のボタンをクリック/タップすると測定完了後に、上り・下りの通信速度の測定結果が表示されます。インターネットの応答速度を表す「Ping値」やPing値の揺らぎを示す「Jitter値」もあわせて確認が可能です。
FAST.com
FAST.comにアクセスすると自動的にスピードテストが開始され、下り速度の測定結果が表示されます。さらに「詳細を表示」をクリック/タップすると、データの往復時間を表すレイテンシや上り速度も表示されます。
正確な測定のためのポイント
インターネットの通信速度を正確に測定するには、以下の3つのポイントを押さえましょう。
- 複数回の測定を行う:速度は変動するため、1回ではなく複数回測定し、平均値を確認する。
- 測定時間帯の分散:朝・昼・夜で測定し、時間帯による変化をチェックする。
- 環境要因の考慮:Wi-Fiは距離や障害物があると影響を受けやすいため、ルーターの位置を変えたり障害物を移動させたりして測定する。
快適に使うための通信速度の目安
日常的な用途で快適に使うための通信速度の目安は、次のとおりです。
| 用途 | 必要な通信速度の目安 |
|---|---|
| ウェブサイトの閲覧 | 下り1Mbps程度 |
| YouTubeやNetflixなどの動画視聴 | 下り3Mbps~25Mbps |
| オンライン会議 | 上り下り10Mbps程度 |
| オンラインゲーム | 上り下り30Mbps~100Mbps |
| メールやSNSの投稿 | 1Mbps程度 |
ウェブサイトの閲覧、メールやSNSの投稿などであれば1Mbps程度の通信速度があれば十分に対応可能です。
YouTubeやNetflixなどの動画視聴については、下り3Mbps~25Mbpsの速度が必要な目安となります。なお、4Kなどの高画質な動画を視聴する場合は、20Mbps以上の通信速度が望ましいです。
動画解像度ごとの通信速度の目安は、以下のとおりです。
| 動画の解像度 | 推奨される持続的な通信速度 |
|---|---|
| 360p(SD画質) | 0.7Mbps |
| 480p(SD画質) | 1.1Mbps |
| 720p(HD画質) | 2.5Mbps |
| 1080p(フルHD) | 5Mbps |
| 2160p(4K) | 20Mbps |
オンライン会議では、こちらから映像・音声を送信することにもなるため、上り速度も重要となります。上り下りで10Mbps程度が必要な目安です。
オンラインゲームについては、上り下り30Mbps~100Mbpsが必要な通信速度の目安となります。
インターネット回線ごとの
一般的な通信速度
インターネット回線の種類ごとの最大通信速度の目安も見ておきましょう。
| インターネット回線の種類 | 最大通信速度の目安(下り) |
|---|---|
| 光回線 | 1~10Gbps |
| ホームルーター モバイルルーター |
5G:2~4Gbps 4G:~1.2Gbps |
| ケーブルテレビ | ~1Gbps |
光回線は、最大1Gbpsのサービスが多いですが、都市部を中心に10Gbpsなどの高速通信に対応するサービスの提供もあります。
ホームルーターやモバイルルーターは5G対応サービスで、最大2~4Gbps程度での通信が可能です。ケーブルテレビは~最大1Gbps程度の通信速度が一般的です。
通信速度の目安については下記記事にて詳しく紹介しています。
回線速度が遅くなる主な原因
インターネットを使っていて回線速度が遅いと感じたことがある方もいるのではないでしょうか。
速度が低下する原因は大きく3つに分けられます。原因を正しく把握しておくことで、状況に合った対処がしやすくなります。
デバイス(端末)の処理性能によるもの
スマートフォンやパソコンのメモリを圧迫していると、データの処理速度に影響し、通信速度が低下することがあります。
メモリはアプリケーションの読み込みやWebサイトの閲覧などを行うための作業スペースであり、アプリケーションやソフトを多く起動していると、メモリの容量を圧迫します。
また、不要なアプリケーションを中断したり、Webサイトの情報を一時的に保存しているキャッシュを削除したりすると改善される可能性がありますが、古いスマートフォンやパソコンだとメモリを含めた性能が低くて改善されず、回線速度が十分でも体感的に遅く感じることがあります。
ルーターなどの接続機器によるもの
Wi-Fiルーターは常時稼働する機器のため、長期間使用すると熱が溜まって処理能力が低下する場合があります。また、ルーターのソフトウェアが最新の状態に更新されていないと通信の最適化が行われず、速度に影響を及ぼすことがあります。
さらに、ルーターが対応するWi-Fiの規格が古い場合も、インターネット回線の遅延につながるので、最新のバージョンがある場合は更新を行うのも重要です。
インターネット回線自体によるもの
一般的なインターネット回線はベストエフォート型と呼ばれる方式を採用しています。これは回線の利用状況に応じて通信速度が変動する仕組みで、公表されている速度はあくまで理論上の最大値です。
そのため、夜間や週末など利用者が増える時間帯にはアクセスが集中し、実際の速度が低下しやすくなります。集合住宅の場合は、建物全体で回線を共有しているケースが多いため、同じ建物内の利用者が多い時間帯にはさらに速度が低下しやすくなります。
通信速度が遅い時の対処方法
インターネットを使っていて通信速度の遅さを感じた場合は、以下のような対処方法を試してみてください。すぐにできる方法から順番にご紹介します。
機器を再起動する
まずは機器の再起動を行ってみましょう。デバイス・ルーターの順に電源を落とし、 放熱の時間を取ってから逆の順番で電源を入れ直すことで、ルーター内部の不具合 がリセットされ通信状況が改善することがあります。
デバイス側の状態を確認する
次に、利用しているデバイス側に原因がないかを確認しましょう。古い端末やスペックの低い端末では、回線が高速でも処理が追いつかず速度が出ないことがあります。使用していないアプリやタブを閉じる、OSやブラウザを最新の状態に更新する、長期間使用している場合は端末の買い替えを検討するといった対策で改善するケースがあります。
Wi-Fiルーターの設置位置を最適化する
Wi-Fiを利用している場合、Wi-Fiルーターの位置が問題で通信速度に影響がでていることがあります。
Wi-Fiルーターの最適な設置位置は以下のとおりです。
- 部屋の中央付近
- 床よりも1~2mほど高い位置
- ルーターを金属ラックや水槽など障害物の近くに置かない
- 電子レンジやBluetooth機器などの電波を発する家電機器から離す
Wi-Fiの電波はルーターを中心に広がっていくため、1〜2mの高さをつけて部屋の中心に設置するのが最適です。
Wi-Fiの電波は障害物に弱く、特に金属や水の影響は大きいので、Wi-Fiルーターを金属ラックや水槽の近くに置いていないか確認してください。
また、Wi-Fiルーターは電波干渉の影響を受けます。特に、2.4GHz帯の電波は電子レンジやテレビなどの電波干渉の影響を受けやすいため、それらのものの近くに設置しないように注意しましょう。
LANケーブルで有線接続してみる
Wi-Fiを利用していてどうしても通信速度が改善しない場合は、LANケーブルでの有線接続がおすすめです。Wi-Fiなどの無線接続と比べると、有線接続は安定して通信できます。
パソコンとWi-FiルーターをLANケーブルでつなぎ、通信速度が改善できるか試してみましょう。
ルーターの買い替えで通信速度を改善
ルーターが古く、性能が低い、最新の通信規格への対応がないなどの理由で通信速度が遅い可能性もあります。ルーターを長期で買い替えせずに使用している場合は、最新ルーターへの買い替えも検討しましょう。通信速度を重視するなら、Wi-Fi6に対応したルーターへの買い替えがおすすめです。
| 名称 | 規格名 | 利用できる周波数 | 最大通信速度 |
|---|---|---|---|
| Wi-Fi 4 | IEEE 802.11n | 2.4GHz/5GHz | 600Mbps |
| Wi-Fi 5 | IEEE 802.11ac | 5GHz | 6.9Gbps |
| Wi-Fi 6 | IEEE 802.11ax | 2.4GHz/5GHz | 9.6Gbps |
| Wi-Fi 6E | IEEE 802.11ax | 2.4GHz/5GHz/6GHz | 9.6Gbps |
| Wi-Fi 7 | IEEE 802.11be | 2.4GHz/5GHz/6GHz | 46Gbps |
ルーターを買い替える際は、以下のポイントを押さえておきましょう。
- Wi-Fi規格
- 周波数帯
- アンテナ数
Wi-Fiの規格は、新しいほど最大通信速度が向上します。ただし、接続するスマホやパソコンが対応していなければ、規格の恩恵を受けられません。Wi-Fiの規格は、新しいほど最大通信速度が向上します。ただし、接続するスマホやパソコンが対応していなければ、その性能を十分に活かすことはできません。
2024年に登場したWi-Fi 7は、今後の主流規格として期待されており、この先対応端末が増えていくことが予想されます。自分のデバイスが対応しているかを事前に確認し、今後の買い替えの際にもWi-Fi 7対応かどうかをチェックするとよいでしょう。
Wi-Fiには2.4GHz帯と5GHz帯の2種類の周波数帯があります。
- 2.4GHz帯:壁や障害物に強く、遠くまで届きやすい。
- 5GHz帯:通信速度が速く、電波干渉を受けにくい。
利用環境やデバイスに合わせて選ぶのが重要です。
アンテナ数は、無線LANルーターに搭載されています。本数によって最大通信速度(理論値)が変わるのが特徴です。アンテナ数が多いほど通信速度は速くなり、より遠くまで電波が届きます。
回線の乗り換えもあわせて検討
ここまでの対処を試しても改善しない場合や、頻繁にトラブルが発生したり復旧に時間がかかったりする場合は、プロバイダー側・回線側に原因がある可能性があるため、光回線そのものの乗り換えも選択肢の一つです。
インターネット回線の乗り換えについては、
関連記事「インターネット回線の乗り換え方法と手順を解説」もあわせてご参照ください。
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まとめ
通信速度とは、単位時間に送受信できるデータ量を示しています。通信速度が速いほど、同じ時間でより多くのデータの送受信が可能です。
通信速度は速度測定サイトで簡単に調べられるので、通信速度が気になる方は一度測定をしてみましょう。測定した通信速度とご紹介した目安を照らし合わせて快適に利用できそうか、ぜひチェックしてみてください。
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