光回線を利用するメリット・デメリットは?
Wi-Fiとの違いもわかりやすく紹介
インターネット回線を探している方のなかには「光回線が速い」と聞いて、光回線の契約を検討している方も多いのではないでしょうか。
インターネット回線は利用環境に合わせて選ぶことが大切なため、回線の特徴やメリット・デメリットを把握しておく必要があります。
この記事では、光回線の概要やWi-Fiとの違い、利用するメリット・デメリットなどを初心者の方でもわかるように解説します。
光回線について調べている方は、ぜひ参考にしてください。
光回線は光ファイバーを
利用したインターネット回線
光回線は光ファイバーケーブルを利用した通信回線で、屋外から屋内に直接回線を引き込んで利用する固定回線です。
光ファイバーケーブルはガラス素材やプラスチック素材でできたケーブルとなっており、光を反射しながらデータの送受信を行います。ほかの固定回線とは違い、光ファイバーケーブルは外部からの電波の影響を受けず、高速通信に対応しているのが特徴です。
また、光回線を利用するためには、基本的に回線のほかに、回線とインターネットをつなぐ事業者であるプロバイダとの契約も必要になるので、覚えておきましょう。
なお、光回線以外の固定回線としては主に以下のものがあります。
- CATV回線:ケーブルテレビ事業者が提供する回線
- ADSL回線:電話線を利用した従来の一般的な回線
ADSL回線は2024年にサービスの終了が決まっています。そのため、今後も継続してインターネットを使い続けるためには、光回線またはCATV回線の契約が必要です。
光回線は3種類に分けられる
光回線は、「フレッツ光」、「光コラボ」、「そのほかの光回線」の3種類に分けられます。
また、フレッツ光に関しては、2015年からプロバイダや携帯キャリアなどの事業者に卸売りを行っており、フレッツ光回線に各事業者独自のサービスを組み合わせて提供する「光コラボ(光コラボレーション)」も開始されています。
光回線の種類 | 特徴 |
---|---|
フレッツ光 | NTT東日本・西日本が提供しており、全都道府県で利用可能な光回線 |
光コラボ | フレッツ光を利用して、他社が独自に提供する光回線のサービス |
そのほかの光回線 | Sonyの「NURO光」やKDDIの「auひかり」、地域の電力会社などが提供する光回線 |
光回線とWi-Fiの違い
Wi-Fiとは、パソコンやスマホなどの端末に無線で接続してネットワークを構築する技術の規格です。 Wi-Fiはそもそも回線ではなく、あくまでも無線で通信を行う通信方式となるので、固定回線のひとつである光回線とは全く異なります。
パソコンやスマホなどの端末でインターネットに接続するためには、光回線などの固定回線や、通信事業者が提供する電波を利用したモバイル回線が必要です。
例えば光回線を利用してパソコンでインターネットに接続する場合は、ONU(光回線終端装置)やルーターからLANケーブルを利用してパソコンにつなぐ方法(有線接続)と、Wi-Fiを利用してつなぐ方法(無線接続)があります。
つまり、光回線はインターネットの接続に必須となるものですが、Wi-Fiは必ずしもなくてはいけないものではありません。
ただし、Wi-Fiを利用して無線接続をすれば、有線接続時より広範囲でインターネットへ接続できるため、利便性が高くなる特徴があります。
なお、光回線でWi-Fiによるインターネット接続を行うためには、Wi-Fi機能を有したONUやルーター(Wi-Fiルーター)が必要になるので、覚えておきましょう。
ちなみに、インターネットの接続について調べていると、よくモバイルWi-Fiという言葉を目にすると思いますが、モバイルWi-Fiは、モバイル回線を利用してWi-Fiでインターネットへの接続ができる機器のことです。
固定回線は自宅のみでの利用になりますが、モバイルWi-Fiは工事不要かつ持ち運びができるので、外出先でも利用できるのが大きな特徴です。具体的には「WiMAX」や「Pocket WiFi」などがモバイルWi-Fiに該当します。
光回線を利用するメリット
インターネットへの接続に光回線を利用するとさまざまなメリットがあります。主なメリットには以下の点が挙げられるので、覚えておきましょう。
- 通信速度が速い
- 回線の安定性が高い
- データ容量を気にせずに利用できる
それぞれ解説します。
通信速度が速い
光回線のメリットは通信速度が速いことです。例えば電話線を使ったADSL回線と光回線では、最大通信速度が以下のように異なります。
- ADSL回線:5Mbps(上り)、 50Mbps(下り)
- 光回線:上り、下りともに1Gbps(1,000 Mbps)
基本的に通信速度は下りが速く、上りは遅くなる傾向がありますが、一般的な光回線の最大通信速度は上り、下りともに1Gbpsと、大幅に通信速度が速くなります。そのため、高画質の動画やオンラインゲームなど、大容量の通信でも快適に楽しむことが可能です。
なお、通信速度は環境やプロバイダ、時間帯などのさまざまな要因が影響するため、基本的に最大通信速度がでることはありませんが、一般的に最大通信速度が速いほど通信速度も速くなります。
回線の安定性が高い
光回線以外の固定回線やモバイル回線は、距離や場所による影響を受けやすく、通信が安定しにくい傾向があります。
一方、光回線で利用される光ファイバーケーブルは、電波の干渉を受けず、基地局からの距離に通信速度が影響しないため、安定性の高い通信が可能です。
データ容量を気にせずに利用できる
事業者にもよりますが、一般的に光回線は通信容量無制限で、月額料金固定のケースが多いです。モバイルWi-Fiやスマホのように通信制限がかかることがないため、データ容量を気にせずにインターネットの接続ができます。
また、Wi-Fiルーターを使えばスマホでも光回線を利用してインターネットへの接続が可能です。自宅でスマホを使う時はWi-Fiにつなげることで、データ通信量の節約にもなるでしょう。
光回線はインターネット関係以外のメリットも
光回線はインターネットを快適に利用できるさまざまなメリットがありますが、インターネット関係以外にもメリットを得られる可能性があります。
スマホ代が割引される可能性が高い
光回線を提供する多くの事業者はスマホとのセット割引を設けています。近年はひとり1台以上のスマホを持っていることも珍しくなく、1カ月のスマホ料金の平均は8,500円程度ともいわれています。
光回線はインターネットを快適に利用できるだけではなく、スマホ代の割引を受けられる可能性がある点も大きなメリットになるでしょう。
アンテナ不要でテレビの視聴ができる
光回線を提供する事業者によっては、オプションでテレビサービスを利用できるため、アンテナ不要でテレビの視聴が可能になります。
チューナーが必要となりますが、地上デジタル放送やBSデジタル放送、各種専門チャンネルなどを視聴できるので、よりテレビが楽しくなるでしょう。視聴可能な番組は事業者によって異なるので、興味のある方は確認してみてください。
光回線を利用するデメリット
光回線を利用するとさまざまなメリットを得られますが、デメリットがないわけではありません。光回線の申し込みを行う時は、デメリットも把握しておくことが大切です。
光回線の主なデメリットには以下の点が挙げられるので、覚えておきましょう。
- 料金設定が比較的高い
- 開通工事が必要
- 外出先で利用できない
- 提供していないエリアがある
それぞれ解説します。
料金設定が比較的高い
光回線は、ほかの回線に比べて月額料金が高くなる傾向があります。また、契約は定期契約となるケースが多く、解約する時期によっては違約金が発生してしまうこともあるので、注意しましょう。
開通工事が必要
光回線を利用するためには、光ファイバーケーブルを引き込むための開通工事が必要です。戸建てとマンションなどの集合住宅によって異なりますが、基本的に開通工事は立ち会いが必要となるため、日程を調整する手間が生じてしまいます。
また、開通工事は有料のため、初期費用が必要になる点も注意が必要です。ただし、工事料が無料になる特典を設けている事業者もあるので、そのような事業者であれば初期費用を抑えられて、おすすめです。
なお、一般的に開通工事は、申し込みから1カ月程度かかることが多いので、インターネットを使えない期間が生じてしまいます。そのため、開通工事が完了するまでのインターネットへの接続方法を考えておくと良いでしょう。
外出先で利用できない
光回線は屋外から屋内に回線を引き込んで利用する固定回線のため、モバイルWi-Fiのように持ち運びができません。
そのため、自宅ではインターネットをあまり使わず、主に外出先でインターネットを利用する機会が多い方にとっては使い勝手が悪いと感じてしまう可能性があります。
提供していないエリアがある
光回線は、事業者によって提供エリアが異なります。そのため、住んでいる場所によっては提供エリア外となってしまい、希望する事業者と契約できないこともあるので、覚えておきましょう。
基本的に、光回線の提供エリアは各事業者のウェブサイトで確認できることが多いため、申し込み前に確認しておくことをおすすめします。
光回線の選び方
光回線は提供する事業者によって特徴やサービスが異なります。光回線を検討している方のなかには、どの光回線を選べば良いのか悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。
光回線を選ぶ時は以下の点を考慮するのがおすすめです。
- 光回線の月額料金で選ぶ
- プロバイダで選ぶ
- 利用シーンで選ぶ
- 光回線とスマホの割引サービスの有無で選ぶ
それぞれ解説します。
光回線の月額料金で選ぶ
光回線の月額料金は事業者によって異なります。そのため、光回線を利用するための費用を抑えたい方は月額料金を比較して選ぶと良いでしょう。
また、事業者によっては工事料が無料であったりキャッシュバックを受けられたりといった特典を設けていることもあります。月額料金だけではなく、特典の内容も確認して、総合的にお得になる事業者を選ぶのがおすすめです。
プロバイダで選ぶ
光回線を利用するためにはプロバイダとの契約も必要です。プロバイダごとにさまざまなサービスを提供しているので、光回線を選ぶ時はプロバイダのサービス内容も考慮すると良いでしょう。
なお、プロバイダの主なサービスには以下のようなものがあります。
- メールアドレス提供
- セキュリティソフトの提供
- インターネットの設定・接続サービス
- IP電話の提供
- テレビオプション
利用シーンで選ぶ
インターネットの用途は人によって異なります。例えば、高画質の動画視聴やウェブ会議、オンラインゲームなどの大容量コンテンツでインターネットを利用する方は、通信速度が特に重要です。
一般的な光回線の最大通信速度は1Gbpsですが、事業者によっては5Gbpsや10Gbpsといった超高速通信に対応した光回線を提供している場合もあります。インターネットの利用環境に合せて光回線を選択しましょう。
光回線とスマホの割引サービスの有無で選ぶ
光回線を提供する事業者によっては、スマホとのセット契約でスマホ代が割引になるサービスを提供しています。
例えばJ:COMの場合は「J:COM MOBILE」の追加データ容量を無料で増量できる「J:COM MOBILE データ盛」のほか、auスマホやUQ mobileの利用料金が永年割引される「auスマートバリュー」や「UQ mobile 自宅セット割」があります。
サービス名 | J:COM MOBILE データ盛 | auスマートバリュー※ |
---|---|---|
UQ mobile 自宅セット割※ | ||
適用条件 |
J:COM MOBILE(スマホ)と以下のJ:COMのサービスから1つ契約
|
auサービス(スマホ、携帯、タブレット)・UQ mobileの利用と以下のJ:COMのサービスから2つ以上契約
|
一部のコースは対象外
このように、光回線とスマホの契約でスマホ代がお得になるサービスを提供している事業者は多くあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
J:COMなら実質月額900円(税込)(6カ月間)からインターネットをはじめられる
インターネット回線の契約を考えている方は、J:COMがおすすめです。J:COMは光回線を利用した「光1Gコース」「光5Gコース」「光10Gコース」 プランを選択可能です。
さらに、J:COMならネット回線とWi-Fiがセットになった「スマートお得NET」の契約でお得にネット回線を利用できます。
料金・提供エリア、お申し込みの流れはこちらをご確認ください。
東日本・戸建住宅・スマートお得NETの場合
コース | 1G | 5G | 10G |
---|---|---|---|
基本料金 | 月額7,568円(税込) | 月額8,118円(税込) | 月額8,976円(税込) |
スマートお得NET | 月額5,478円(税込) | 月額6,028円(税込) | 月額6,886円(税込) |
割引適用(12カ月間) | 月額3,500円(税込) | 月額4,050円(税込) | 月額4,908円(税込) |
QUOカードPayプレゼント分による実質月額(6カ月間)※1 | 実質月額2,500円(税込) | 実質月額3,050円(税込) | 実質月額3,908円(税込) |
契約期間 | 2年間 | 2年間 | 2年間 |
東日本・戸建住宅・スマートお得NETの場合
- 新規Web申込特典QUOカードPay6,000円分を1か月1,000円の割引として換算した月額料金です。
例えば「スマートお得NET 1G」のプランであれば最初の12カ月間は割引が適用されるので、月額1,900円(税込)で利用できます。また、WEBからの申し込みで6,000円分※2のQUOカードPay を受け取れるので、6カ月間分は実質月額900円(税込)になります。
集合住宅の方は「スマートお得NET1G」であれば実質月額900円(税込)でインターネットの利用をスタートできるほか、超速ネット「次世代 AI Wi-Fi」がセットになっているので、快適なインターネット環境を整えることができます。
- QUOカードPayプレゼントには適用条件がございます。詳しくはこちら
お住まいのエリアによって、1Gコースをご利用をいただけない場合があります。
まとめ
光回線は光ファイバーケーブルを利用した固定回線で、通信速度が速く安定性も高いのが大きなメリットです。ただし、光回線を引くためには開通工事が必要になるため、初期費用がかかったり、月額料金が高めに設定されていたりといったデメリットもあることを覚えておきましょう。
また、インターネット回線は利用環境に合わせて選択するのが大切です。J:COMは戸建ての方であれば1G・5G・10Gの光回線プランを選択できるほか、集合住宅の方もケーブル回線を利用した1Gコースを利用可能です。
快適なインターネット環境を整えたい方は、ぜひJ:COMの申し込みをご検討ください。
「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。
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